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日本ESG上位キープ3社と世界ランク。アラベスクはコンテクスト型DXかな。

本記事は、ESG/SDGs/CSVに関しての個人的な学びのアウトプットです。以下の記事をもとに、アラベスクS-RayというAIによるESG評価スコアのランキングを見ながら、学びを共有したいと思います。

日本企業のESGスコアランキング

アラベスクS-RayというAIベースの評価サービスによると、日本企業の2021/6/30時点のランキングは以下だったそうです。先の記事が示している期間で、ベストテンにランインし続けているのは、オムロン、東京エレクトロン、日東電工の3社。特にオムロンはずっと1位ですね。

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スコアの推移をみると以下のようになっています(記事では、表でしたが、グラフにしてみました)。ベスト10は67~75のあたりに固まっているのがわかりますね。

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ちなみに、2021/7/24の日本時間10:46にアラベスクS-Rayにアクセスしてみてみると以下のようになっていました。TOTOが7位に入ってきてます。ESGのスコアというものが、こんな株価みたいに日々動いているというのがなんかすごいですね。ちなみに、アラベスクのスコアは3, 6, 9, 12か月前のデータのみ無料公開されていて、以下は3か月前を表示しているので4/24時点のデータとなります。

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世界のESGスコアベスト10

せっかくなので、世界のベスト10も見てみました。

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シーメンス、ネスレ、ジョージアキャピタルなどがならび、日本からはオムロン(5位)、ユニ・チャーム(10位)と2社がベストテン入りしています。それにしても、なぜドイツのシーメンスがインドだったり、スイスのネスレがマレーシアとして登録されているのかが、謎です。

シーメンス本社とネスレの本社を一応検索してみると、以下のようにあまり高いESGスコアとして出てきませんでした。なんか、謎なスコアだな、とおもいました。それだけ、客観的に評価が難しいもの、と思えばいいのでしょうか。

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さらにちなみに、ということで、12か月前(2020/7/24)の世界のベスト10も見てみました

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なんと、シーメンス(インド)1位をキープ。すごいですね。ネスレ(マレーシア)は3位、そして日本勢は、オムロンが9位。この3社以外は全部異なる顔ぶれですね。

自社のスコアをしらべてみた

せっかくなので、アラベスクS-Rayで自社(NEC)を検索してみました。GC Scoreというのはかなり上位に入っているようですが、ESGスコアは平凡というところでしょうか。

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GCスコアってなんだ?

こうなってくると、今度は、GCスコアってなんだ?ということになります。アラベスク社のFAQに書いてありました。

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なぜか、テキストをコピーできないので、なんとなく英語を読むと、国連グローバルコンパクトのGCなんですね。その4つの重要原則である「人権、労働権、環境非破壊」に基づいた評価ということのようです。

では、ESGスコアって?

一応、ESG Scoreの説明も見てみましょう

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GCスコアがNormative(規範的)なフレームワークで、レピュテーションリスク(ようは炎上リスク)を評価するのに対して、ESGスコアは長期的に業績をあげる良いポジションをとれているか、という観点を評価するようですね。

つまりNECは、規範のしっかりした炎上リスクは非常に低い企業であるが、長期的に業績を上げられるかといえば、平凡だ、とそういう評価なのか。といっても、シーメンス本社と同じくらいのESGスコアなんですけど。

そうだ、明らかに成長企業もせっかくだから見てみましょう。GAFAです。

Google(Alphabet)のポジション

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Appleのポジション

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Facebookのポジション

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Amazon.comのポジション

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まとめると以下ようになりました

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GCスコアはどんぐりの背比べで平凡な数字。ESGスコアはAppleだけ頭一つとびだしている感じでしょうか。やはり、サプライヤーを含めて100%再エネを目指していたり、iPhoneを回収してリサイクルしていたりすることが評価されているのでしょうか。

日本の企業はお行儀が良いのでGCスコアが高い?

日本企業はお行儀がよくて、GCスコアが高いなんてことがあったりして、とおもって、日本企業を見てみると、そんなことはなく、以下のように、全世界の分布と同じように分布してました。

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アラベスクはコンテクスト型DX

ということで、今日は、アラベスクS-Rayという、ESGスコアをAIで評価している企業の無料公開ツールをいじって遊んでみましたが、無料の範囲で見える部分だけだと謎が多いなと思いつつ、以下アラベスク日本支店代表の方がテスラを分析している内容を見ると、テスラを取り上げて、ESGスコアのさらに「環境・社会・統治」のスコアを同業他社と比較しながら分析をしている。

このように企業を客観的に参照する枠組みを与えることを以前に紹介した「DX戦略立案書」のCC-DIVフレームワークのD(=データ活用)の4つの類型ではコンテクスト型と整理していたことを思い出しました。

まとめ

今回は、アラベスクS-Rayの無料ツールをいじりながら、ただ好奇心の向くままいじっていたことを垂れ流しただけで、特に落ちというか、しまりのない記事となりました。

とりあえず、日本企業で、アラベスクS-RayのESGスコア上位をキープしている企業には、それなりの理由があるはずなので、統合レポートなんかをのぞいてみたいな、とおもいました。

このほか、当方のESG/SDGs/CSV関連の記事は以下のマガジンにまとめていますので、もしよかったらのぞいてみてください。

ということで「形のあるアウトプットを出す、を習慣化する」を目標に更新していきます。よろしくお願いします。

しのジャッキーでした。

Twitter: shinojackie


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