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知の実践企業に立ちはだかる3つの問題の克服に必要なこと #ワイズカンパニー #SECI

どもっ、しのジャッキーです。本記事は、知識の創造の理論である「SECIモデル」に関する個人的な学びをアウトプットする一連の記事の第2弾です。

私は、去年(2021年)に、「世界標準の経営理論」を読んで、「すげぇ!」と思ったいくつかの理論の一つがSECIモデルでした。前回は、世界標準の経営理論からSECIモデルの概要についてまとめました。

ワイズカンパニー「第1章:知識から知恵へ」

野中郁次郎氏と竹内弘高氏はSECIモデルを「知識創造企業」(日本語版1996年、リンク先は新装版)の中で描き、そこから約4半世紀たった2020年に続編として出版されたのが「ワイズ・カンパニー」になります。

前著が知識「創造」について書いたのに対して、本書では知識「実践」について拡張したとしています。それを「知識(Knowledge)から知恵(Wisdom)へ」と第1章で表現しています。

では、以下、「はじめに」から「第1章」の内容からの学びをまとめます。

VUCAに立ち向かう上での3つの問題

  • 正しい種類の知識が利用されていない
    (形式知にばかり頼り、暗黙知が利用されていない

  • 未来を「創る」ことに取り組んでいない
    (インサイドアウトのアプローチが不足)

  • 時代にふさわしいリーダーを育成していない

上記3つが問題として組織への課題として提起されています。これは深いです。自分なりに1文で表現するならば、以下のようになるのかなと思います。

未来を創る行動を実践しつづけるリーダーが育成されていない

私の所属する企業(NEC)では、2025中期経営計画を2021年5月に発表しました。その中でパーパス経営の実践を『「未来の共感」を創る』ことと表現しました。リーダーシップを発揮すべき1員として自分は十分に成長をし続けられているか、改めて本書を読みながら内省していきたいと思います。

出典:NEC 2025中期経営計画より

長期的に生き残れる企業の条件

  • ライバルには築けない未来が築ける

  • 顧客に競合企業よりも大きな価値を提供できる

  • 社会と調和できる

  • 道徳的な目的意識を持っている

  • 生き方として共通善を追求する

3つの問題提起の次には、長期的に生き残れる企業の条件として上記の5つが提示されました。

以前に、コトラーの人間中心マーケの本を読んだ中では「愛される企業:Firms of Endearment(FoE)」とSPICEステークホルダーモデルというのを提示していました(詳細はこちら)。

マーケティングの最新のモデルの中でも社会との調和というのを重視していました。また、そのために、デザイン思考を引用し、共感からスタートすべきだとし、上記のワイズカンパニーが示す内容の「道徳的な目的意識」や「生き方としての共通善」に通じるものを感じました。

3つの問題に対する「ワイズ・カンパニー」の提言

  • 以下の3つの知的な土台の獲得

    • 知恵:高次の暗黙知

    • 実践知(フロネシス):リーダーに求められる高次の知性

    • 」:創造的な相互作用を引き起こす一時的な容器

  • 上記の土台によって企業の「持続的イノベーション」「社会的なSECIスパイラル」を促進し、よりよい未来を築いていくべき

さて、3つの課題と5つの条件のあとには、ワイズカンパニーからの3つの提言として、上記があげられました。

本記事と並行して「ダイナミック・ケイパビリティ」についてもまとめているのですが(記事はこちら)、ワイズカンパニーのいう「知恵」というのは、ダイナミックケイパビリティと通じるものを感じます。

ダイナミック・ケイパビリティは「環境に合わせて変化する力」を説明する理論です。組織の行動プロセスのパターンとして埋め込まれた「ルーティン」の上位概念であり、リソースを絶えず組み合わせなおすことを「ルーティン化」することで、以下のように表現できると思います。

さて、ダイナミック・ケイパビリティは変化の理論なわけですが、どういう方向に変化していくべきか?というところが、ワイズカンパニーが示す「実践知(フロネシス):リーダーに求められる高次の知性」なのだろうと思いました。そして、その方向性によって、実践するために必要な「場」も影響を受けるのだろうと思いました。

これら「知恵」「実践知」「場」を土台としてワイズカンパニーとは「持続的イノベーション」「社会的なSECIスパイラル」を促進し、よりよい未来を築いていくべき、と締めくくられています。

いわゆる競争戦略では、持続的競争優位を構築することを目指しますが、本書では、「持続的イノベーション」を目指します。いわゆるイノベーションのジレンマの克服でもあると思います。

そして、SECIモデルと実践知(フロネシス)の組み合わせからなるSECIモデルの進化版であるSECIスパイラルモデルがとして提示されるということで、頑張って読み進めていきたいと思います。

今日のポイントのまとめ1枚

参考記事

おわりに

このほか、当方の経営理論に関する記事は以下のマガジンにまとめていますので、もしよかったらのぞいてみてください。またフォローや記事への「スキ」をしてもらえると励みになります。

ということで「形のあるアウトプットを出す、を習慣化する」を目標に更新していきます。よろしくお願いします。

しのジャッキーでした。

Twitter: shinojackie

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