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経営企画×新事業開発者が新規事業の探索と組織変革をリードし、「両利きの経営」を実現する4つの原則を読みだしたぞー #コーポレート・エクスプローラー

ども、しのジャッキーです。「両利きの経営」の続編の日本語版が発刊となりましたね。タイトルは「コーポレート・エクスプローラー」。探索者にスポットライトをあてたということですね。

私自身、2015年から2021年くらいまで新事業開発の担当者として仕事をしていました。2022年から経営企画となってからも、新規事業の探索と組織変革のために、新事業開発のお仕事にも手を出しています。自分ごととして、本書から学びを抽出していきたいと思います。

コーポレート・エクスプローラーの構成

Part1 戦略的抱負
1 社内イノベーションの利点 ・・・★今回の記事★
2 新規事業はCEが動かす
3 戦略的抱負の条件
Part2 イノベーションの原則
4 着想―新規事業のアイデアを出す
5 育成―検証を通して学ぶ
6 量産化―新規事業のための資産を集める
Part3 両利きの組織
7 探索事業部
8 探索事業システム
9 CEのリスクと報酬
Part4 探索事業のリーダーシップ
10 探索事業を妨げる「サイレントキラー」
11 二重らせん―イノベーションと組織変革を「両立する」リーダー
12 行動する覚悟―新規事業の量産化を決断するリーダー

社内イノベーションの利点

とりあえず、第1章「社内イノベーションの利点」までをざっと読んで気になった部分を抜粋して、思ったことを書いてみます。

CE:コーポレートエクスプローラー

本書では、CE:コーポレートエクスプローラーを成熟した企業の内側からイノベーションを起こすリーダーだとし、以下のように記載しています。

CEと起業家には共通面もおおいものの、資産や制約などの点では別物だ。本書の主役を「起業家(アントレプレナー)」から派生した「イントラプレナー」や「コーポレート・アントレプレナー」などではなく、まったく異なる「コーポレート・エクスプローラー」と名付けた理由もここにある。

イントラプレナーって、まさに指摘しているとおり資産や制約が異なる点があるからこそ、イントラプレナーと呼んでいるのだと思っていたので、イントラプレナーでええやん、と若干の違和感を感じました。

イントラプレナー/コーポレート・エクスプローラーという人にスポットライトをあて、個人として身に着けるべきスキルをつまびらかにしてくれた名著が「Deep Skill/石川明」だと思っています。

今回の「コーポレート・エクスプローラー」は、個人というよりも、やはり組織に関する書籍なのかなぁ。

社内イノベーションの利点

本書では、成熟した企業内からイノベーションを起こす利点は、「活用できるリソースや組織能力、資金力、スキルを持つ人材、生産力、顧客などの資産がある」ことだとしています。

創造的破壊を起こす企業の4つの特徴

本書の構造の通りなのですが、社内から創造的破壊を起こす企業の4つの特徴は以下だとしています。

  1. 経営陣が壮大な戦略的抱負を持つ

  2. イノベーションの原則を事業推進に取り入れている

  3. 革新的な新事業をコア事業と分離した両利きの組織

  4. 経営陣の探索事業のリーダーシップという組織能力

戦略的抱負(Strategic Ambition)

2,3章を読まないでいうのもあれですが、戦略的抱負は「CEを行動に駆り立てるもの。事業機会ではない。単なる指針表明でもない」と説明されています。ちょっと気になって、原著を調べたら英語はAmbitionでした。

Boys, be ambitious. 少年よ、大志を抱け

が頭に浮かび、戦略的志(こころざし)、とかだとしっくりきそうだなー、と思いました。

イノベーションの原則

ここでいうイノベーションの原則というのは、デザイン思考、リーンスタートアップ、ビジネスモデルなどいろいろな手法はあるが、CEが押さえておくべきエッセンスは「着想・育成・量産化」だとしています。あえて、プロセスと言っていないのだろうか。とにもかくにも、以下のように説明しています。

書籍「コーポレートエクスプローラー」をもとに篠崎作成

ちなみに、私が所属しているNECでは、事業開発プロセスを以下のように定義しています。本書の着想はGENERATE~IDEATEの前半、育成は、IDEATEの途中から最後まで、量産化はDEVELOP・LAUNCH・OPERATEなのかなぁ、というのが1章まで読んでの感触です。

出典:NECの事業開発

読んでいて、なるほどな、と思ったのは、個別の手法にこだわるのではなく、エッセンスとして「着想・育成・量産化」を意識して、どのように自社組織の中にインストールするかが重要だ、ということが本書のメッセージなんだろうな、ということです。

上記のプロセスも、2015年に私自身が新事業開発の組織に参画した当初と変わっています。日々、実践を通して、組織知を高めていくこともまた、重要ということなんだと思います。

つづき書きました

おわりに

以下の新任マネージャーの心得というマガジンにこういった記事をまとめているので、もしよかったらのぞいてみてください。本記事への「スキ」やアカウントのフォローをしてもらえると励みになります!

以上「形のあるアウトプットを出す、を習慣化する」を目標に更新していきます。よろしくお願いします。

しのジャッキーでした。
Twitter: shinojackie

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