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孤軍奮闘の悪循環を脱するための「問いかけ」の技術について読んだメモ3

どうも、しのジャッキーです。

アマゾン・プライム・リーディングに、出ていた「問いかけの作法 チームの魅力と才能を引き出す技術/安斎勇樹」を読みました。私は、朝、ワンちゃんのお散歩を30~40分するのですが、その時間を使って、iPhoneのKindleアプリで、読み上げ機能を使って本を聞くのが、時間を有効活用できてる感があって好きです。読み上げ機能の使い方は、以下あたりをご参照ください。

冒頭に出てくる、以下の図が、めっちゃ自分だ!と思って刺さりました。

この悪循環のループから脱却し、チームワークの好循環を生みだすための「問いかけ」の技術のあれこれが本書では紹介されていました。

本書の構造

  • Part1 基礎編

    • 第1章 チームの問題はなぜ起きるのか? メモ1記事

    • 第2章 問いかけのメカニズムとルール メモ1記事

  • Part2 実践編

    • 第3章 問いかけの作法1 見立てる  メモ記事2

    • 第4章 問いかけの作法2 組み立てる  ★今回の記事★

    • 第5章 問いかけの作法3 投げかける

各章を読みながら、「へぇー、なるほど」と思ったことを端折りながらメモを起こしたいと思います。

第4章 問いかけの作法2 組み立てる

今回は、第2章で紹介された問いかけのサイクルの3つの要素の中の2つ目である「組み立てる」についての気づきをまとめたいと思います。

仮説検証サイクル

前回、問いかけのサイクルは、新事業開発の鉄則であるBuild-Measure-Learn(構築-計測-学習)という仮説検証サイクルを高速回転のプロセスに似ていて、「見立てる」とは、何を学ぶのか?から逆算することだと思いました。

今回の組み立てるは、BMLサイクルにおいては、構築(Build)に当たると思いました。新事業開発においては、構築のプロセスで「学びたいこと」をなるべく低コストでクイックに学ぶための製品・サービスをつくります。それをMVP(Minimum Viable Product)といいます。

問いかけの作法におけるMVP

問いかけの作法」におけるMVPとは「質問」とその「組み合わせ」の設計です。第4章「組み立てる」では、質問を組み立てる手順を以下の3つに分けて解説しています。

質問を組み立てる手順

  1. 未知数を定める

  2. 方向性を調整する

  3. 制約をかける

1.未知数を定める

未知数を定めるでは、問いかけのサイクルの「見立てる」で見立てた仮説をもとに打ち合わせやワークショップの中で、メンバーに投げかける質問で何を明らかにするのかを定めます。素直なアプローチとして「見立てる」で設定した「場の目的」「見たい風景」で設定した言葉を質問の未知数としておいてしまうことだと紹介されていました。

2.方向性を調整する

方向性を調整するでは、質問の中に入れる主語のレベルの抽象度の調整と、時間軸の調整の2つがポイントとして挙げられていました。

主語のレベルの調整とは、「~のために、あなたができることは?」といったジブンゴト化を促す質問と「~のために、社会に必要な機能は?」というように社会課題の問いにするか、といった感じです。

時間軸の調整は「(組織・社会⇔個人)×(過去⇔未来)」という2軸のマトリクス(以下)で整理をしていました。

「問いかけの作法 チームの魅力と才能を引き出す技術/安斎勇樹」
をもとに篠崎作成

3.制約をかける

あまりに自由度が高いオープンな質問だと、逆に答えづらかったり、出てくる答えが発散しすぎてしまうと思います。本書では、以下のテクニックが紹介されています。

制約をかけるテクニック
1. トピックを限定する
2. 形容詞を加える
3. 範囲を指定する
4. 答え方を指定する

新事業開発においても、同様のことが言えて、「両利きの経営」の続編「コーポレート・エクスプローラー」では、新事業を起こす分野を定めることを紹介していました。こちら関心のある方は以下の記事をご参照ください

2つの質問のモード

詳細は書籍に譲りますが、「フカボリモード」と「ユサブリモード」の2つのモードと、6つの鉄板のパターン、代表的な質問リストが紹介されています。

2つのモードと、鉄板パターン
・フカボリモード:素人質問、ルーツ発掘、真善美
・ユサブリモード:パラフレイズ、仮定法、バイアス破壊

質問を組み合わせたプロセスの組み立て

前述の鉄板パターンを組み合わせながら、どこをゴールに、どのような順番で質問を組み合わせてプロセスを組み立てていくのかが解説されています。面白いなと思ったのは、「2.方向性を調整する」で出てきた時間軸のマトリックスを使ったミーティングプロセスの設計の仕方の例でした。

「問いかけの作法 チームの魅力と才能を引き出す技術/安斎勇樹」をもとに篠崎作成

山型プロセスでは、最終的に、組織のビジョンや事業のビジョンなどに落とし込んでいくことを意図するプロセスの組み立てに適するし、谷型のプロセスであれば、それぞれのメンバーが何をすべき・したいのか、というところに落とし込むことを目指したミーティングの組み立てになります。

ということで、今回の記事では、「問いかけの作法 チームの魅力と才能を引き出す技術/安斎勇樹」をご紹介しました。

前回の記事はこちら

おわりに

以下の新任マネージャーの心得というマガジンにこういった記事をまとめているので、もしよかったらのぞいてみてください。本記事への「スキ」やアカウントのフォローをしてもらえると励みになります!

以上「形のあるアウトプットを出す、を習慣化する」を目標に更新していきます。よろしくお願いします。

しのジャッキーでした。
Twitter: shinojackie

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