エコシステム・ディスラプションを読み始めた
ども、しのジャッキーです。イノベーションをエコシステムの中でフィットさせて実装するという文脈で、高確率で参考文献として出くわすのが「ワイドレンズ」。2015年頃に新事業開発の組織に異動して、早々に勧められて読んだ同書。その後、いろいろな書籍のなかで出くわす度に、再読せねば、とつぶやいている。。。
最近では、両利きの経営第3弾書籍「コーポレートエクスプローラー」の中で出くわし(こちらの記事参照)、よし読み直そうと思ったら、ワイドレンズ著者のロン・アドナー氏の最新著書が2022年8月に出ているのを発見。
amazonの紹介文と目次を抜粋する。私が気になった部分を太字にしました。
まず、ポチりました。
原題は「Winning the Right Game」です。直訳すれば「正しいゲームに勝つ」ということで、副題は「How to Disrupt, Defend and Deliver in a Chainging World」ということで、「変化する世界で、変革・防御・価値提供を行う方法」といったところでしょうか。
さっそく、解説を読んでいます。
解説 破壊的イノベーションからエコシステム・ディスラプションへ
正しいゲームを特定・定義して、そのゲームに勝つことが、ゲーム・チェンジであるということのようです。スマートフォンは「操作感が変化した携帯電話端末」ではなく、「総合的な情報プラットフォーム」であり、それを実現するゲームを戦うことが正しいゲーム設定である、ということ。イノベーションは、既存のゲームの延長線上ではない、ということだと理解しました。
そして、本書は、業界の非連続的変化はイノベーションではなく、エコシステムによって起こされること論じているのが特徴だとしています。
コダックは、デジタルカメラでもシェアを獲得、デジタルプリントにも取り組んでいたが市場で敗退した。その理由は、顧客の写真を楽しむという経験の範囲が、ストック・編集・共有と広がり、その総合体験をスマホが提供したからで、その価値提供の前に、単独のカメラやでデジタルプリント、という製品の性能・機能では勝てなかった。
この状況は、顧客価値の転換というタイミングに、企業単独ではなく、顧客体験を起点にみた全体構造からみて、企業間連合による「エコシステム」で製品・サービスを提供する、という考え方が必要であり、これが「エコシステム・ディスラプションの本質」だとしています。
エコシステム戦略の鍵は、今までと違う価値提案を行うことではなく、提案を実現させるためにパートナーと連携することにあります。それはこれまでの産業の枠組みにおけるサプライチェーンのように、それぞれの企業の役割・立場が明確化されたものとは異なります。
むしろ、エコシステムの中で誰が何をするのか、パートナー間で認識が異なる中で、いかに連携を図るか、そしてあらゆる立場から価値を創造し自分のものにできる者が勝者となります。ここでポイントなるのが競争する場の選択です。ことの時、自社にとって正しいゲームで勝とうとしているかが重要となります。
本書では、いわゆるGAFA(最近はMATANAかな?)のようなプラットフォーマーについての解説というスタンスではなく、「対ディスラプター戦略」を記載するなど、どんな企業にも実践できるエコシステム・ディスラプションの方法論が展開されているといいます。
俄然、読み進めるのが楽しみになってきました!
おわりに
今後、本書を読んでの気づきは、以下の新任マネージャーの心得というマガジンにこういった記事をまとめているので、もしよかったらのぞいてみてください。本記事への「スキ」やアカウントのフォローをしてもらえると励みになります!
以上「形のあるアウトプットを出す、を習慣化する」を目標に更新していきます。よろしくお願いします。
しのジャッキーでした。
Twitter: shinojackie
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