【詩】能率
(はじめに)
8月17日必着で詩を募集しておりました月
刊「望星」12月号に応募し、選外だった作品
を載せます。こちらは一度、別のコンクール
で落選し再度挑戦という形で文章を削ったり
題名を変えて送付したのですが、振り返って
みますと、なんて浅はかな行動だったのだろ
うと思わずにはいられません。駄目だったも
のを数行入れ換えたくらいで通用するはずは
ありません。
では、どうぞ──────。
能率
防空識別圏に侵入した
未確認飛行物体のニュースを聞いたのは
何度目だろうか
暑さ指数が上昇する
わたあめみたいな空気がはびこる
「何度も説明しましたよね」
クレームに、頭の中で対応した
正午にはまだ
太陽の角度が到達していない
課長は不在
自由自在(慣れたものだ
試されている
すべてが試されている時間というものに
縛られているノルマ
契約件数は変わっていない
(ナイフを突き立てると午前のはらわたから
どろり時間の膿がこぼれてきた
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(ちょっとだけ解説)
こんな独りよがりの駄作をお読みいただき
ありがとうございました。また、「望星」の
詩の選者でありますマーサ・ナカムラさま。
ごめんなさい。拙い作品に感想を寄せてくだ
さいまして恐縮です。(まさか全部の応募作
に感想をいただけるとは思いませんでした)
詩を生み出す者には、書いた作品の評価を
受けたい、少なからず根底にあると思います
が、応募を決心したコンクールには、なるべ
く新作で挑むのがベストではないか、とあら
ためて認識した瞬間でもありました。未来の
自分のためにも。
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