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【詩】最果ての町

(はじめに)

 生み出す言葉に言霊を宿すことが出来るの
であれば、用心しなければいけない。時に、
誰かを傷つけてしまう可能性を孕んでいる。
誰かを救うこともあるかもしれないが。
 今回は、言霊鑑定士ゆうこさま。──との
collaboration 作品になります。クリスマスを
題材に書きました。

 雪の景色を想像しながら、どうぞ───

 最果ての町

霧氷の雪原に朝日が射す
ピンク色に染まる
ここは、最果て
どんな宝石の煌めきより大好きな
私だけの風物詩

ノエル
フランス語でクリスマス
とは程遠いかもしれないが
料理をつくる、部屋を飾る
準備に追われた時間が過ぎ
帰ってくるひとを待っている
ここは、最果て

熱量のある孤独を抱えて生きる

玄関に行くと
靴箱の上の隅のほう
二つ折の小さな紙切れに気づく

     【今日は早めに帰る】

(もしかしたら
 愛は
 端っこに宿るもの? )

物質的には恵まれない
ぼたん雪が地上を閉ざす中
遠くから
近づいてくる明かりがある

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(ちょっとだけ解説)

 最果ての町に暮らす人々のクリスマスを思
い浮かべながら、とりわけ待つひとの心境を
私なりの作品にまとめてみました。誤解を招
く表現がありましたら、すべて作者の責任に
あります。
 あらためまして、言霊鑑定士ゆうこさま。
collaboration ありがとうございました。作品
のカッコ内(  )の文章は、ゆうこさまが
以前 noteで発表しました「すみっこ」に掲載
されました御言葉を、そのまま使わせていた
だきました。感謝いたします。

 クリスマス(25日)は平等にやってきます。
恋人と過ごすひと、家族で過ごすひと、ひと
りぼっちで迎えるひと。12月24日、25日は特
に、人生の記憶に残る季節ではないでしょう
か? ひとは 365日の出来事を全部記憶する
ことは難しいです。覚えている記憶、すなわ
ち生きている記憶こそ、大切に扱わなければ
いけないなと思いました。

 お読みくださいましてありがとうございま
した。ここ note の片隅で小さな作品を綴って
おります。

    降り積もる雪のように・・


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