1. ソ連との出会い②

1980年代の後半、当時まだまだ「鉄のカーテン」は健在で、「ソ連人は冷血人間」という意識が多くの日本人にあったと思う。とくに封建的で男尊女卑、古臭い考え方の実家のある地方では、自民党であらずんばひとにあらず、という意識が浸透していた。わたしが誰かに傾倒すると無意識に嫉妬して批判していた母親なぞ、高校生の頃わたしが慕っていた先生について「あの先生はおかしいわよ!共産党かもしれないわよ!」と、いま考えるととんでもないことを言っていた。(なのでわたしは、京都に出てきて人非人であるはずの共産党がかなり強いということを知って仰天した)。

MTVにまだまだはまっていた1986年、グラミー賞でStingが「Russians」という歌を歌った。大男がゴゥンと銅鑼を鳴らすと舞台が回転してStingが歌いだす、そのような演出だったと思う。その様子も心に残ったし、もともと話題になっていたその曲が好きだった。東西冷戦まっただなか、冷血人間と西側のひとびとが思っているソ連人だって政治的に分断されているけれど同じ人間、われわれと同じように子どもを愛してるはず、という曲だった。

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こんにちは!京都に生息する篠木マリです。大学生のときに元やくざの在日韓国人と結婚して親から勘当、別れて復学、負わされた借金返済、授業料、生活費を稼ぐためにSM嬢。それからもいろいろと経験していまがあります。それらをもとにした、あるいは妄想の虚々実々を発信していきたいと思います。
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