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批判を書こうと思っては下書きを消す

お笑いファンにとっては年末から心苦しいニュースが続いています。

嫌なニュースが続くとついついSNSで批判を書きたくなるものです。ニュースを見て感じたもやもやを、誰かを攻撃することで解消したい。

私も嫌なニュースを見た後は自分なりの考えや批評を呟こうと思うのですが、いつも直前でためらってしまいます。

この呟きになにか意味があるのか。

そう考えるのは、批判や攻撃で盛り上がるSNSを見て冷静さを取り戻すからです。皆が一斉に石を投げる様子の異様さに気がついてしまうのです。

そんなに強い言葉で非難するほど悪いことが起きたのか。そんなに大勢で非難するほどのことが起きたのか。

擁護の声も、批判の声も、いつからか目的が相手を言い負かすことにすり変わっている。論破、冷笑、揚げ足取りで盛り上がれるSNSは非常に幼く、適切な議論は期待できません。そんな場所に自分の批判を載せても意味がないと気がついてしまう。

一度立ち止まって考えれば、週刊誌の報道で巻き起こった炎上から生まれるものは、週刊誌の売り上げぐらいです。でも、それって私たちが望んだ結果なのでしょうか。

自分がSNSに投稿した批判や攻撃が、回り回って週刊誌の売り上げにつながるかもしれないと思えば、石を投げる気も失われます。

その代わりに、不誠実なネットニュースの記事をクリックしない、不公平な週刊誌を買わない。いずれもないものとして黙殺する。それを守って淡々と生きていく。

それこそ一市民が週刊誌にダメージを与えられる唯一の方法だと思います。

この世からつまらない報道やネットニュースが全てなくなりますように。

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