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キングオブコント2020決勝進出メンバー決定!

今週の月曜日、ついにキングオブコント2020決勝進出者が発表されました。

昨年のシークレット制度は撤廃され、今年は事前にメンバーが発表されました。

シークレット制度は芸人からも視聴者からも大不評だったようですが、前年のうるとらブギーズやビスケットブラザーズなどの初出場組はシークレットだったおかげもあり、強烈なインパクトが残りました。決勝1組目のうるとらブギーズのワクワク感、緊張感は今も忘れられない衝撃です。

今年はメンバーが事前に発表されたのですが、個人的には知らないコンビは知らないままに、知っているコンビでもネタ動画を極力漁らないようにして見ようかなと思っています。

そういう意味では、今年全然注目していなかったコンビは滝音です。漫才での癖のあるツッコミのイメージがあるコンビです。コントは見たことがないので、ここは調べず、知らないままに、当日のコントを楽しみにしています。


今年の決勝進出者は、下記の10組です!

うるとらブギーズ、空気階段、ザ・ギース、GAG、ジャルジャル、ジャングルポケット、滝音、ニッポンの社長、ニューヨーク、ロングコートダディ

1組ずつ感想を書いていこうと思うのですが、まずは答え合わせからしてみようかと思います。キングオブコント2020については、すでに2記事書いており、決勝進出メンバーの予想をしていました。

両方の記事で、今年は必ず上がってくるぞ、と書いていた相席スタートやしゃもじ、ファイヤーサンダー、わらふぢなるお、蛙亭などが敗退しました。全員すごく楽しみにしていたので、ショックが大きかったです。みんな決勝で観たかった、、。

ですが、来年こそは。来年こそは、楽しみにしています!


気を取り直して、1組ずつ振り返ります。

まずはうるとらブギーズ。

昨年のトップ出番での衝撃から早一年、またうるブギが帰ってきます。ああ、楽しみ。設定の面白さや、巧みな展開、何より演技力が素晴らしいコンビです。昨年の単独を見に行けなかったので、今年もまたまっさらな状態でネタを見ます。今年こそは単独見に行きたい。


空気階段。

昨年に続いて決勝2度目。今若手で一番好きなコンビです。このコンビが劇的に売れる未来が見たい。

昨年決勝で披露したタクシーのコントに対する松本さんの評価は「展開がたくさん変わって良かったけれど、もっとシンプルに笑わせてくれても良かった」でした。短い時間にドラマがいくつもあり、最後の展開まで目が離せないコントだったのですが、様々な年代の視聴者が見る以上、分かりやすさという点で評価が低かったようです。

空気階段が単独で披露し続けるコントの中には、数分には収まりきらないほどの感情が詰まっていて、そこがすごく魅力的なのですが、大会となると短い時間でそれを表現するのは難しいのかもしれません。でも、それが分かりやすく短い時間に収まれば、優勝は間違いないと思っています。良いコントの根幹には感情があります。

過去の大会で東京03が見せた「気まずさ」やバイきんぐの「怒り」、シソンヌの「哀愁」など、良いコントの根っこには感情があり、感情が発露した先に笑いがあるのだと思います。ラジオで培ってきた感情が武器の空気階段は、きっと良いコントを書いてきます。楽しみです。

(お二人のラジオ、とってもおすすめなので、未聴の方は是非!)


ザ・ギース。

ベテラン勢。今年はゴッドタンのネタギリッシュで大活躍したのが記憶に新しいコンビです。あの突飛でシュールな世界観に尾関の妙な気持ち悪さが絡んでくると、爆発力ができてすごくいいネタになっていました。2018年のKOCで披露した、残留思念を読み解くコントもすごく印象的で、発想力や大喜利力はもう唯一無二のコンビです。あとは爆発力です。苦労人なので、活躍を願ってしまいます。


続いてGAG。

決勝常連組。毎年のように決勝まで残り、2019年はジャルジャルと同点でファイナル進出できず、悔しい思いをしました。福井くんのねっちょりしたツッコミが本当に素晴らしいトリオです。ちょっと可愛い宮戸も、今年もキングオブ◯◯を持ってきているであろう奇人の坂本くんも、キャラクターが一人一人立っていて、それがまずコント師として素晴らしいです。

今年はリモート単独に挑戦し、キングオブコントにかける情熱を感じました。ネタの構成もどんどん変わっていって、「喫煙所」やリモート単独内の「女ウケ男ウケ」はうねりがあってすごく好きな構成です。毎年楽しみなコンビです。そろそろ優勝している姿が見たい!


ジャルジャル。

ずっと準決勝で足踏みしていると思っていたら、昨年から2年連続の決勝進出。彼らが披露するコントはどれも日常の上に立っていて、そこからシュールな世界観へと足を踏み外していくのが特徴的です。キャラクターの感情を抑えた分、物語性を意識した展開になっており、見せたい笑いがはっきりと分かりやすいのが素晴らしいです。2010年の物議を醸した「オバハン」ネタの時から、彼らが追求する形は変わっていません。日常の風景があって、そこから次第に異常性を帯びていく過程と、シュールな展開に強みがある。

2019年に福徳の骨折で披露できなかった決勝用のネタもまだあると思うので、今年もやっぱり楽しみです。


ジャングルポケット。

昨年は確か出場していなかったと思うので、これは嬉しい復活でした。有吉の壁では欠かせない存在となり、年々勢いを増してきています。今年は歌ネタ王にもエントリーしており、トリオにとって大事な一年と位置付けているようです。

ジャンポケといえば、2016年KOCのトイレネタがとても好きでした。徹底した馬鹿馬鹿しさと、3人が持つ明るくて楽しい雰囲気は、他のコンビにはないポジティブなオーラを感じさせます。コント師はどこかシニカルだったり、尖ったシュールさが武器だったりするものですが、ジャンポケにはそういう暗さがない。その武器のおかげで幅広い年齢層に好かれ、いつ誰と見ても笑えて素晴らしいトリオです。今回の決勝進出メンバーの中でも、ポップさでいえばジャンポケがダントツです。ここを前面に押し出せば、優勝も遠くない気がします。


滝音。

初出場組。個人的には漫才でしか見たことがないコンビです。冒頭にも書いたように、ここは調べずに当日楽しみたいと思います。


ニッポンの社長。

初出場組。何周も回ってケツの無表情が好きです。ケツは名前からして売れないのが確定しているので、辻だけでも売れてほしいなと思ってしまいます。

辻の書くネタのシュールさは、他の誰ともかぶらない独特のものがあります。コントのネタにはある程度の枠があって、そこからはみ出してボケると思うのですが、辻がネタで設ける枠が変なんですよね。誰も遊ばないところで孤高にボケを重ねている感じです。プロポーズのコントなら、父親とのやり取りでボケるのが定番なのに、辻はそこでボケない。その妙なむず痒さがニッポンの社長の面白さかなと思います。ケツは改名してください。


ニューヨーク。

初出場組。コント師なので、2019Mー1で決勝進出を決めた時点で、今年はKOCも残るだろうな、と思っていました。彼らの真髄はコントです。

漫才では嶋佐が奇人変人を演じ、そこに被せて屋敷さんがよりひどいツッコミを入れるというスタイルで、顔の整った屋敷さんが激しく罵倒するのでお客さんが引いてしまうことがありました。コントでは、奇人変人の嶋佐に対して、屋敷さんが困惑しながら調子を合わせつつも、ボソッと毒のあるツッコミを入れるというスタイルで、屋敷さんのキャラに感情移入ができる分、ニューヨークの毒気が受け入れやすくなっています。

「誰も傷つけないお笑い」が広がる世界で、ニューヨークが持つ毒気は、多くの人の心に刺さると思います。これでMー1とKOCのダブルファイナリストなので、実力者なのは間違いないです。あとは売れるだけです。きっと売れます。楽しみにしています。


ロングコートダディ。

こちらも初出場組。座王に何度も輝いている堂前。雰囲気も声も大喜利も、もちろんネタもどれも最高です。相方の兎は声が少しうるさいですが、それも良いアクセントになっている、気がします。ロングコートダディは漫才もコントもすごく好きなんですが、何度見ても兎がちょっとだけ気持ち悪くて少しうるさいです。もし兎ファンがいたらごめんなさい。冗談ですよ。

堂前はnoteも書いています。現実と異世界を行き来するような日記は、どれも面白いです。面白いエッセーや日記を探している方がいれば、ぜひ読んでみてください。イラストも可愛いです。


以上、10組の雑感でした。

大会当日まで、もう再来週ですね。今年もお笑いがある世界に生まれてよかった!


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