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札幌旅行記#1 ③ (函館→札幌)

[前回はこちら↓]

前日は秋田を出発して弘前に寄り道し、人生初の北海道上陸を果たして函館に到着した。

本日も引き続き普通列車に乗車し、友人の待つ最終目的地・札幌を目指す。

(この記事は2022年4月に投稿したものを再編集しました。)

函館

2019年9月13日、6時過ぎにホテルを出発。

函館駅前

既に本日の目的地である札幌が案内標識に。

まずは朝食を食べに函館朝市へ。

イカ釣り

函館朝市の名物?イカ釣りも発見。まだ六時頃だからか客は少ない。

函館朝市 観光地価格で割高

朝市だが開いている店は少なかったように感じた。

適当な店で海鮮丼を頂く。味は普通に美味しい。

函館朝市

朝市らしく、海産物が数多く並んでいる。

市場の店員に北海道ではキンキと呼ばれている高級魚をお勧めされ、実家宛ての土産として購入した。

私はこういう市場の商魂たくましい店員に弱く、まんまと買わされてしまう。

函館駅

函館駅へ。駅前には謎のオブジェが。

キハ40形

今日の最初の列車は長万部行のキハ40。

写真から分かるように、1両だけの列車が走っている場所にしてはホームがあまりにも長い。

これはかつて函館駅が北海道の玄関口として、多くの長大編成の特急・急行列車が発着していた名残である。

現在玄関口としての役割は新函館北斗駅に移っており、使う事の無くなった長いホームが寂しい雰囲気を醸し出している。

大沼公園

大沼公園駅

列車は50分程で大沼公園駅に到着。列車内は観光客がそれなりに乗車していた。

ここからはレンタサイクルを借りてラムサール条約にも登録されている大沼を一周する。

大沼

自転車を少し走らせると早速大沼と駒ケ岳が見えるビュースポットが。

道道338号

同じようにレンタサイクルで走っている人はおろか車すらも滅多に通らない道だが、歩道はしっかりと整備されている。

この写真の右側(南東側)には函館本線の支線・通称砂原線が通っており列車の音が聞こえることもあった。

このような木道もあった。

一応通ってみたが、草が生い茂っており人も全然いないので歩いていて不安になった。

乗っているのはこのような普通のママチャリ。

歩道はあるものの木の生い茂った暗い道は怖い。

最初の大沼の写真から約30分、湖の北側に到着。

この辺りで砂原支線とは別れる。

ここからは所々坂道もあり結構苦労した覚えがある。

北側からの景色も良いが、やっぱり駒ケ岳を背景にした南側からの景色の方が写真として映える気がする。

さらに30分程で湖の西側へ。
沢山の小島が見える。

何やら仰々しい石碑が高台にあったので登ってみると「新三景之碑」と記されていた。

日本三景の松島(宮城)・宮島(広島)・天橋立(京都)は有名だが、大正時代にとある雑誌が公募して決定した新三景なるものがあるらしく、大沼はその1つに選定されたそうだ。

スーパー北斗

湖の西側からは函館本線沿いを進んで駅付近に戻る。

途中札幌へ向かうスーパー北斗号に遭遇。

森商店 Woods

自転車を返したら同じ店に食事ができる場所があったので、羊肉と野菜炒め的なものを食べる。

時間があったのでついでに夕張メロンのソフトクリームも。

大沼公園駅

大沼公園駅に戻る。
駅にはラムサール条約に関する横断幕が。

スーパー北斗

続いて乗車するのはスーパー北斗11号。

当時この時間帯には丁度良い普通列車が無かったので、次の森駅までの一区間だけ別途切符を用意して特急に乗ることにした。

森駅

森駅

函館本線の主要駅・森駅に到着。

みどりの窓口の看板がかなり古そうに見える。

森駅跨線橋より

駅は内浦湾にかなり近く、駒ケ岳も見えるので私が今まで降り立った駅の中では一番好きな駅かもしれない。

キハ40 長万部行

続いて乗車するのは長万部行の列車。

行先はこのように昔ながらのサボを手動で差し替えて示している。

キハ40 函館行

写真では2両編成に見えるが、後ろの列車は函館行の折り返し列車だった気がする。

13:44 森駅を出発。
ここからは常に海沿いを走っていく。

中ノ沢駅

北海道にはこのような貨物列車の車掌者を改造した簡易的な駅舎が数多く存在する。

話には聞いていたが、見たのは初めてだったので思わず写真を撮ってしまった。

長万部駅

長万部駅

長万部駅では室蘭本線に乗り換える。

函館本線はこの先札幌まで繋がっているが、ここからは山の中を走っていくローカル線となっており、列車の本数もかなり少なくなっている。

長万部駅前

長万部駅も海に近く、駅を出た道路の先に海が見える。

歓迎 東京理科大学

長万部町には東京理科大学のキャンパスがあることが有名だが、駅構内でもどういうわけか商工会による幕が掲げられていた。

時刻表 (長万部駅)

時刻表を見てみると殆ど赤字で、普通列車よりも特急列車の方が多いことが分かる。

さらに先程言及した通りここから先の函館本線の列車は1日4本しかない。

また2022年3月現在、北海道新幹線延伸開業により函館本線の長万部ー小樽間は廃止になることが決定されている。

このことを考えると16:39発の小樽行に乗っておけば良かったと今になって思う。

発車案内 (長万部駅)

駅自体はかなり古そうだが、近代的な案内表示があった。

駅名標 (長万部駅)

今更だが、「おしゃまんべ」というのは中々の難読駅。

有名な駅かつ理科大の影響で知っている人は多いだろうが、「長」で「おしゃ」とは。

室蘭本線

キハ40 東室蘭行

続いての列車は先述した室蘭本線の東室蘭行

ここまで乗車した列車は特急を除き全てキハ40。

路線の名前にもなっている室蘭駅は本線上にはなく、支線の終点となっている。

よって室蘭本線上の主要駅は東室蘭駅となっている。

小幌駅

列車は日本一の秘境駅として有名な小幌駅に停車。

人が沢山訪れるようになると秘境駅としての魅力は半減してしまうと思う。

当駅はトンネルに囲まれている上に一般道へのアクセスもないらしい。

北舟岡駅

列車は引き続き海沿いを走る。

青海川駅(信越本線)や下灘駅(予讃線)が海に近い駅として有名だが、ここも中々の物じゃないだろうか。

個人的にこの駅の印象は強く残っており、後日訪問している。

東室蘭駅

前述した室蘭市の玄関口・東室蘭駅に到着。

ここで函館からずっと乗車してきたキハ40ではなくキハ143という角ばった気動車に乗り換える。

苫小牧駅

苫小牧駅で千歳線の列車に乗換。

室蘭本線と千歳線の分岐駅は次の沼ノ端駅だが、千歳線の全列車が当駅まで乗り入れる。

札幌まではまだ距離があるが苫小牧からはJR北海道のICカード・Kitacaのエリア内となっており、路線も電化されていて近代的な「電車」が走っている。

札幌へ

北広島駅

同じ列車に乗っていても札幌には着くが、北広島駅で快速列車に乗り換える。

ここまで来るとかなり人が多く、まさに都会の帰宅ラッシュといった感じだった。

札幌駅

そして19:22、本旅の最終目的地である札幌駅に遂に到着した。

札幌駅

4日間かけて、大宮→新潟→仙台→秋田→函館→札幌と普通列車を乗り継いでやってきた。

駅には北大の友人が迎えに来てくれているので合流し、すすきのの有名ラーメン店で歓迎にラーメンを奢ってもらった後地下鉄で友人宅に向かった。

すみれ

本来なら夜にはもう1人、埼玉の友人が飛行機で北海道に来る予定だったが、遅れが発生したらしく深夜に合流することに。

すすきの交差点

仙台には国分町という歓楽街があるが、東京から遠く離れた北の大地にこの様な大きな歓楽街があることに改めて驚いた。

この時は大学1年生の夏休みということもあり、北大を選ばなかったことを深く後悔した記憶がある。

気持ちの整理がついた今でも、札幌で学生時代を過ごしてみたかったとは強く思う。


④に続く・・・

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