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#しのログ「スキップする言葉たち」【#25】

本屋大賞関連がまだ続いています。しのです。

今日の一冊は、森見登美彦さんで『夜は短し歩けよ乙女』。


本屋大賞関連の作品は、多くの場合が映画化していますね。星野源さんが声優を努めたことだけは、記憶のどこかにあります。

例のごとく、観点はだいたい冒頭の一行。冒頭、よかったです。

「これは私のお話ではなく、彼女のお話である。」よいです。

頭に「?」が浮かぶ文章、そして「お話」という表現。話でもはなしでもおはなしでもなく、お話。ちなみに、全部で四章構成なのですが、それぞれの章もめちゃめちゃ良いです。本当に良きです。どう良いと語りたいわけではなく、「うん、好きだな。」とスッと入ってくるなんの抵抗もない言葉という意味合いで、とても良きです。

本編の内容も恋愛ファンタジーともあって、誰かを特定することなく読みやすく優しい本ではないかなと思います。離れすぎた世界でのお話ではなく、意外とありそうな空気なので、わたしくらいのちょうど大学生世代には読んでほしいですね。

そして、それから声に出して読んでほしいです。軽快さと言葉のテンションがすごく心地いいです。


「#しのログ」は、要約をほとんど書かないようになってきました。まあ、気楽に書いています。それでは。

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