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#しのログ「些細」【#28】

悩んでいるときに出会う本は大抵心に響く。しのです。

今回の一冊は、装丁家・矢萩多聞さんの『偶然の装丁家』。


装丁デザインを勉強している友人が教えてくれた一冊です。デザイナーの勉強をすることなく、“偶然”をきっかけにその道を志した矢萩多聞の人生を読み解くことができます。

「どう生きるか」に悩むことはとても多いですね。毎日が悩みの連続、どう生きるかと考え始めると、本当にキリがありません。

そんな、生き方に悩む人にはぜひ読んでほしい。


多くの人が生きる真っ当が、誰にとっても正しい人生というわけではなく、その人らしい人生があると思っています。正解も不正解もなく、「らしさ」、いわゆるシズル感のある生き方であれば、その人生はとても良きものだと思っています。

あの人はこんな生き方なのに自分は、と自分の生き方を否定したくなる。そんなことは多かれ少なかれどの人にも訪れやすい悩みだと思いますが、そんなこと実は対して考えなくともいいのではないかと思うように、してくれます。


矢萩多聞という人間は、その道を絵や装丁で切り開いた。それはとても意味のあることですし、誰にでもできることではありません。ある種の才能でもあるかもしれません。

それならわたしは、あなたは。何の才能でその先を切り開いていきますか、ということ。大きな才能でなくてともいいと思います。「なんだか献立に迷わない」とか「雨が降る予感がする」とか、そういうこと。

人生に大きく関わることでなくとも、そのほんの少しの才能が誰かをしあわせにすると思っています。そして、そのしあわせが、私たちの生きるきっかけになることがたくさんあるのだろうと。

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