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#しのログ「端的、シンプルが基本」【#15】

「#しのログ」なんだかんだと3週目に突入です。ハウツー系はあまり読まないつもりでいたのですが、とことん文章の知識や情報リテラシーに触れたいと思い始めたので、客観的に自分を見つめる週にしてみようかな、なんて思っています。

今日は清水義範で『大人のための文章教室』です。この作品と一緒に、同じく清水さんが執筆した『国語入試問題必勝法』という作品も読んだのですが、こちらはタイトルにいい裏切られ方をする作品でした。言っていることは「なるほど」なのに、とことんふざける。そんな愛嬌がたっぷりです。センター試験(共通一次試験)を経験した方全員に心から贈呈したいです。まじめなエンタメ。


『大人のための文章教室』に関しても、難しさもなく読みやすい構成になっています。少し時代とそぐわない章もありますが、いつか紙媒体の編集にも挑戦したいと思っているわたしにとっては、今読んでおくべき一冊かもしれません。

1から12の章まであり、「前提・本論・未来」と大きく分けてそんな構成です。冒頭は「文章を打つか、書くか」。正直考えたこともなかったです。普段は圧倒的になんでも「書く」派なのですが、お仕事になると途端に「打つ」ことにしか目がいかなくなる……そもそもを改めてじっくりと考え直してみました。

そこから、技術的な話へ飛躍し、上達するためにはさてどうするか、という流れになります。


本題の技術的な話。もっともっと初心者だった頃に知っておきたいポイントがたくさん散りばめられていました。もちろん今でも、文章を書く上では十分すぎるほど大切なポイントです。


・接続詞で、論理構造をつくる

・文章の長短とテンマルで、リズムをつくる

・文末の統一で、落ち着きをつくる

・なにより、伝えたいことが伝わることが目的


「なにそれ、当たり前」と言えてしまうようなことばかり。当たり前と言ってしまえば、それでおしまいかもしれません。

ただ、少し迷ったときや自分の書いた文章を読み返すときに意識するポイントって実はシンプルで、「伝えたいことはなにか」ということだと思うのです。書いているときにブレてしまうこと場面はたくさんあって、わたしもブレがちなので後から読み返すとなにが言いたいのかわからなくなっていたりします。頻繁に。

その上で、「伝えたいことを伝える」ための技術のひとつとして接続詞やリズム、文体という要素が挙げられる、そんな気がします。「感性が」「語彙が」という話もよく耳はしますが、伝えるための文章は思っているよりもロジカルでシンプルです。


最終章で語られる上達法は、印象的なポイントをふたつほど抜粋してお届けします。


・まずは読んで真似てみる

・お互いに文章を読み合う仲間をつくる


--たしかに。

わたしが今noteでやっていることって、これなのかもしれません。本から受けた印象やマネしたい表現を習得してマネしてみる。そして、文章を読んで欲しいから発信している。目的はシンプルで、「文章がうまくなりたいから」なんて単純なことだったりします。


「実力がついてから」とか「発信するほどのものでは」という考えもたくさんある中で、わたしは誰もハッピーにならない企画を31日間続けようとしています。(最初はひっそりとやろうかと思っていました)

「誰にも読まれないだろうから……」という考えも持つことなく毎日続けていると、思いのほか読んでくださる方がいることに感動して次のモチベーションに繋がりやすいとか、いただけたアドバイスは次に実践してみるとか、楽しみながら続けられるようにもなります。

どんなに稚拙でも構わないから、「とにかく、やってみる」。その行動力は、文章に限らず必要なことですね。いい機会とタイミングに感謝です。


文章がうまくなりたい方、シンプルに物事を考えてみたい方、『大人のための文章教室』も発信もオススメです。新書ですが、柔らかい文体なのでサクサク読めます。気が向いたときに何度も読み直したくなる、そんな立ち位置の書籍になる予感がします。

明日からは重ための本が続きます。楽しみたいし、がんばりたい。それでは、今週も緩やかに綴ります。

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