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#しのログ「入り口に戻る」【#18】

お待たせしました。「#しのログ」、深夜枠でお届けします。

今日の一冊は、竹内政明さんの『「編集手帳」の文章術』です。わたし、恥ずかしながら今日初めて「編集手帳」を知りました……。各新聞にはそれぞれ名前の付いた短いコラムがあり、ニュースや話題に基づき毎日掲載されています。有名なのは、朝日新聞の「天声人語」ではないでしょうか。(こちらは、小さい頃から馴染み深く読んでいました)

「編集手帳」というのは、読売新聞で毎日掲載されているコラムなのですね。そもそも、本よりも毎日の新聞に目を通すべきなのではないかとすら思ってしまうほど、知識足らずでした。


と、「編集手帳」を長きにわたって執筆してきた竹内氏が語る、現代版「文章読本」みたいな立ち位置かなと思います。新聞のコラムって、文字数に決まりがあり、原稿用紙一枚ほどと分量も多くはありません。その中で伝えたいことを明瞭に伝えるための術、今までに読んできた文章術の本とは違った視点で書かれていたので驚きも多かったです。

冒頭の「文章十戒」からはじまり、構成・言葉の選び方など、すべてを一気に頭に詰め込みたくなる内容です。文章を今後も書くことを考えると、毎日でも持ち歩きたい本のひとつです。

とくに、接続詞に言及した部分はしびれました。普段文章を読んでいてゾクゾクしたり、タタタッという響きを感じることはありますが、“しびれ”を感じたのは初めてかもしれません。刺激、ですね。「接続詞は文章と文章のつながりをわかりやすく説明するためのアイテム」として多用していたわたしに、大いに反省してほしいです。しっかりとハッキリと文章を書くことが出るようになって、初めてそういった情緒の話にも立ち入ることができるのかもしれないですが、夏の間くらいには意識して文章を書くことができるようになりたいものです。


また、最後の章には「プレゼント」が。竹内氏が、日頃読書をしている中で出会った「うまい表現」「気の利いた表現」のコレクションです。最後まで読んだ人への嬉しい嬉しい贈り物。

いくつか抜粋したいところなのですが、抜粋できるようなものでもないので、ぜひ実際に手に取って本を開いていただきたいです。わたしも十分に浸かってきます。まだまだ、努力するべきことが絶えません。しあわせなことです。


それでは、深夜枠でした。

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