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#しのログ「自然の意思」【#17】

鈴木しのです。投稿が遅くなってしまいましたが、サクサクと読み進めていきましょう。「#しのログ」も折り返し地点にやってきました。案外、毎日早いものであっという間に31日を迎えることができそう、なんて思っていたり。

今日は、吉成真由美さんがインタビュー・編集を行なった『知の逆転』。ジャレド・ダイアモンド、ノーム・チョムスキー、オリバー・サックス、マービン・ミンスキー、トム・レイトン、ジェームズ・ワトソンの6名へのインタビューをまとめた一冊です。各人の専門分野についてまとめているため、撮り溜めていたドキュメンタリー番組を一気に見終わったような心地の良い疲労感に襲われています。

今週の選書は、重たくて読み応え抜群です。きっと、どの本も一度や二度手に取ったくらいでは理解し得ないのでしょう。


サクッと本全体を見てみると嬉しいポイントが二点。

まず、インタビュー形式でまとめてある分、明快でわかりやすく構成されています。あまり詳しくない分野の話であったとしても、苦手意識を感じることなく読み進めることができる点が一点。そして、ひとつひとつの話の見解がとてもワクワクするものであるということがもう一点。

見出しで多くの人が惹かれるであろうテーマに触れているので、ページをついついめくりたくなってしまいます。たとえば、「セックスはなぜ楽しいか?」。たとえば、「耳を通して『読む』」。気になりませんか?

そのほか、音楽の力に関する話題や人工知能(AI)分野の世界について、資本主義と社会の関係性など、「ちょっとだけ読んでみようかな……」という興味のきっかけとなってくれる本なのでしょう。少なからず、わたしは日頃から持ち歩きたいと感じるような一冊でした。


また、インタビューの終わりには、インタビュイーに推薦図書を紹介してもらっています。今のわたしには嬉し過ぎるサプライズ。ひとりずつログに残して今回は締めたいと思います。


【ジャレド・ダイアモンド】

ヘンリー・デイビッド・ソロー 『ウォールデン-森の生活』

トゥキディデス 『ペロポネソス戦争史』

アルベルト・シュバイツァー 『ヨハン・セバスチャン・バッハ』


【ノーム・チョムスキー】

自分で探して、驚くようなこと、予想もしなかったような本を発見すること

(とてもいい言葉と感じました)


【オリバー・サックス】

チャールズ・ダーウィン 『ビーグル号航海記』

H・G・ウェルズ 『短編集』

メアリ・E・ウィークス/ヘンリー・M・レスター 『元素発見の歴史』

ジョージ・ガモフ 『不思議の国のトムキンス』をはじめとするトムキンス・シリーズ

チャールズ・ディケンズ 『二都物語』

ルイス・キャロル 『不思議の国のアリス』

スティーブン・J・グールド 『パンダの親指』をはじめとする彼の著作

シェイクスピア 『テンペスト』をはじめとする彼の作品群

ジョージ・ダイソン 『チューリングのカテドラル』

アーサー・コナン・ドイル 『シャーロック・ホームズ』シリーズ


【マービン・ミンスキー】

SF


【トム・レイトン】

歴史、数学、サイエンス、SF


【ジェームズ・ワトソン】

ジェームズ・ワトソン 『二重らせん』

チャールズ・ダーウィン 『種の起源』


これらすべても、今年中には読んでログに残したいものですね。思いのほか「#しのログ」は息が長そうです。

それでは、明日は楽しみな一冊が待っています。お楽しみに。


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