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#しのログ「跳ねる、声」【#29】

しのです。文章について考えるラストスパートの「#しのログ」。

今日はずっと読みたかった本、古賀史健さんの『20歳の自分に受けさせたい文章講義』です。


文章系のハウツー本って本当に多くてどれも参考にしているのですが、言いたいことやモヤっとしていた文章に関する悩みを文章にして届けることができるというのは本当にありがたいことだなと常々思っています。

特にわたしは、文章を書くときに「リズム」を作りたいなと日々考えているのでその手の悩みが多くて。

「#しのログ」の際は、正直撮って出しのようなホヤホヤ感を残したいのであまり過度な推敲をしないことにしていますが、お仕事ともなればそれはまた別の話。ひとつの表現に対して何日も悩んでいたり、読みにくいと感じたら丸ごと変更してしまうこともしばしば。とにかく「リズム」を心地よくしたいタイプです。

ただ、この「リズム」というものは言葉にするのが非常に難しいもので、個々人の感覚の部分もあると思うのです。わたしには違和感のあるリズムでも、感じない人には感じない。小説や脚本の類であればそれもそれとしてアートとしての確立もできるって話なのですが、ライターはそうはいかないことも多く。「わかる人にわかればいい」というスタンスは、できれば避けたいものです。できる限り、多くの人に、読み心地の良い文章を届けたい。それがおそらくライターであるときにわたしが望む唯一のことなのでしょう。


リズムに関して古賀さんが提言したあるひとつの言葉は、わたしにはしっくりきました。

文章のリズムは、「論理展開によって決まるのである。」

リズムを決める要素は「テン」や「マル」ではなく、論理構造なのだそう。文章の繋ぎや、構造そのものが、文章を読みにくくさせている。ミクロな視点でばかり見るのではなく、マクロに文章を見ること。これは、そうしようと思ってすぐにできるものではないですが、意識していることで絶対に変わる。


リズムに関するディスカッションが大好きなわたしは、これからも多くの文章を書いては読んではリズムについて考えるはずです。そんなときに、今までの自分よりも少しだけ視野を広げて文章を見ることができたなら。きっと今までよりも少しだけ有意義な時間となるのでしょう。

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