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先生からの宿題

兵庫県の江坂駅の近くに、視覚情報センターというところがあります。引退した野球のイチロー選手の眼のトレーナーだった先生です。眼鏡屋さんですが、ビジョントレーニングもしています。

私は、もともと、斜視があって、視野が狭い事によって、一時期仕事に支障をきたした事があり、先生のところに相談に伺いました。もう5年位前の事でしょうか。
眼鏡も、その人の眼の能力を引き出す様につくるそうです。

検査の結果、斜視もあり、視力も低い左目をメインに使っていて、右目は、開いてはいるけど、ほとんど使っていないという事が分かりました。検査も、一般的な眼鏡の検査とは違いました。
両目を使うためのトレーニングを自宅で出来る様な方法を教えて頂きました。
また、眼の力を引き出す眼鏡が、後日送られて来ました。

それはいいのですが、とても驚いた事があります。
予約して、センターで先生とはじめてお会いした時の事です。
挨拶をして、椅子に座り、カウンセリングシートを記入し、ひとことふたこと先生と会話をしました。
そして、先生がおっしゃいました。
「あなたは、世の中や人に対して、壁を作っている。その原因は何なのかを知り、自分で解決出来る様でないと、セラピストは続けられないよ。」
また、
「あなたが、今こうなっているのは、サボっていたからだ。今までも大変だったかも知れないけど、今度は、よくなるために大変な思いをするよ。」とも言われました。

何ー!!この先生!!
びっくりしました。
私、眼鏡作りに来たんだけど。
そして、生い立ちとか、何にも話してないのに、挨拶程度と、カウンセリングシートを書いただけなのに、なんでそんな風に言える位相手の事分かってしまうの?!
霊能者とかですか?!
と思いました。

それきり、もう何年も経っているので、先生は私の事を、もしかしたら忘れてるかも知れません。でも、私自身は、先生から言われた事を、事あるごとに思いだし、原因を知る事と、様々な方法で、解決に取り組んでいるところです。

その間、眼鏡の事で相談に行きたいと思った事もあったのですが、何を言われるかの方が怖かったり、まだ原因や解決方法も分からない状態だったので、ずっと行けずにいました(笑)

両親との生活は、楽しい時期もあったし、そこそこ生活に余裕があったこともありました。
ただ、借金をして、結局離婚をしたり、両親がお互い浮気をしたりした時期もあり、私自身結婚に希望が持てなかったというのがあります。そこが原因の1つかもというのは分かりました。
でも、最近になって、それだけでなかったというのが分かりました。兄に対する遠慮です。自分では気づいてなかったけど、心の奥で、幸せになってはいけないと思っていたのかもというのが分かって来ました。

母が二度結婚をしていて、私は二度目の時の子供ですが、一人っ子だと思って育ちました。でも、高校3年生の時、実は再婚で、兄がいるのを知らされました。その事を知って、間もなく、まだ気持ちの整理がつかないまま、兄に会う事になりました。
私は、兄がいる事を知らなかったけど、兄は私の存在を知っていた様です。
私は、どちらかというと、当時コミュ障で人見知りもするタイプでした。
でも、兄は、多分元ヤンで、友達も多いタイプです。
初めて会った日、兄は、
「よう!」
みたいな感じでしたが、私は、めっちゃ敬語だったのを覚えています(笑)
バイクに乗せてくれると言うのですが、会うだけでも緊張するのに、初対面で後ろにつかまるなんてと、とても抵抗がありましたが、少し緩めにつかまって、ゆっくり走ってもらいました。

母や兄の話だと、兄は、3才位の時に手放され、父方の親族に引き取られて、つらい思いをした様です。兄のお父さんは、母と離婚した後、3回位結婚した様です。その時、新しいお母さん達と一緒に暮らしたかは、きくにきけません。

そんな事情を知って、一人っ子としてのほほんと暮らしていた(子供の時は、そこそこ家も経済的にも余裕がありました)自分を恥じたり、責める気持ちになりました。

兄は、結婚していて、子供も3人います。兄とは、はじめて会ってから、母を交えて会ったり、兄の家に遊びに行ったりと、交流は続けていました。

でも、罪悪感はなかなか消えず、勝手に兄から恨まれてるもんだと思い込んでいました。ある時、当時の上司に相談したら、
「あなたは何も悪くないのは分かるけど、お兄さんに謝れ。兄さん、私ばっかりお母さんをひとりじめにしてごめんなさいと。」と言われ、多少抵抗があったものの、そう言いました。

そうしたら、
「何も悪くないから気にするな。俺らは被害者なんだから。」と言われ、ホッとしました。
引き寄せなどの考え方もあるし、被害者とは思いませんが、恨まれたりしてなかった事がよかったです。
でも、決して一般的な視点でみて、私が幸せではないから許してくれたのかなと、心の奥底に思いがあったのが分かりました。

母が亡くなったのが、8年前その前後、兄は、とても私を助けてくれました。経済的にも精神的にも。照れがあったのか、母が生きていた時には、私には直接言わず、母に電話したりして、私を妹として心配してくれていた様です。

そんな兄だから、きっと恨まれていたと思っていた時と同じ様に、幸せでないから許してくれたなんていうのは、きっと私の思い込みでしょう。兄さん、ありがとう!

受験の時も、兄との事も、勝手に思い込んでいた事、自分軸がなかった事が原因だと分かりました。やっと色々見えて来て、原因が分かって来たので、解決方法も見えて来ました!

先生、やっと眼鏡の相談に行けそうです!




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