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J・K・ローリングから学ぶ仕事の法則「最初の奇跡と最後の戦略」(前編)

J・K・ローリングといえば、誰もが知っている「ハリー・ポッターシリーズ」の著者ですね。

第1作目の「ハリー・ポッターと賢者の石」を読んでから大ハマリしてしまい、本は必ず発売日に購入して徹夜をして読みふけったものでした。

この投稿を書こうと思ったのは、いくつかのビジネス書を読む中で全く異なる文脈の中でJ・K・ローリングにまつわる逸話が書かれていることに気づき、新しいビジネスを生み出して成功を手に入れるのに必要な考え方だな、と思ったことがきっかけです。

小ネタとしてお伝えできればと思いますし、実際に逸話が記載されている本の紹介にもなればとも思います。

J・K・ローリングの最初の奇跡

ハリー・ポッターが出版されるに至った経緯を「奇跡」と記載しています。当時の逸話を考えると「奇跡」のような出来事だとは思いますが、実際はビジネスに転用する際の「教訓」として捉えれば良いと思います。

最初からうまくいったわけではなかった…

ハリー・ポッターは最初、8社もの出版社に出版を断られて9社目の出版社でやっと受け入れられた、という話があるのをご存知でしょうか。

しかも9社目のブルームズベリー出版のCEOナイジェル・ニュートンも「8社も断ったものだから」と大した期待をせずに、8歳の娘であるアリスに50頁分の原稿を渡してそのままにしました。

アリスは1時間ほどその原稿を読むと「パパ!いままで読んだ度の本よりもずっとずっと面白いわ!!」と興奮し、その後その本のことを延々と話したそうです。その反応を見てナイジェル・ニューロンはハリー・ポッターを出版することを決めたそうです。

なぜハリー・ポッターを出版することを決めたのか…

8社もの出版社、いわば本のプロが読んでも出版にこぎつけられなかったのは、本当の顧客に対するテストやインタビューができていなかったためでした。

ハリー・ポッターを読み、夢中になるのは他ならぬ子どもたちであって、本当に求められているものが作られたのかを判断するためには本当の顧客の意見を聞く以外は無いということです。

この逸話が書いてあった本に記載されていたことですが、ナイジェル・ニューロンはその時にタイムスリップして未来を見たのだろうと思います。ハリー・ポッターを読んで喜ぶ子どもたちが大勢いる未来を、です。

ハリー・ポッターが出版社のCEOの娘の手に渡ったのは「奇跡」だったと思いますが、実際にビジネスを始める際はプロトタイプ(50頁程度の原稿)を作成し、本当の顧客(アリス)に対して求められているサービスや製品であるかをテスト&インタビューする必要がある、というのは「教訓」としてどんなビジネスにも活かすことができるなぁと思いました。


本の紹介

この内容が記載されているのは

SPRINT 最速仕事術――あらゆる仕事がうまくいく最も合理的な方法

という本です。

本書はGoogleとスタートアップを支援するベンチャーキャピタルであるGV(GoogleVentures)で実践されているSPRINTというビジネス創出のメソッドが丁寧に紹介されているビジネス書です。

「最速仕事術」という記載から、効率的な仕事方法かと思って読み始めましたが、いわゆるデザイン思考に関する本なので興味のある方は手にとって見てはいかがでしょうか。


長くなってしまったので、後編の「最後の戦略」の部分は別の投稿として上げたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!



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