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頼れる人を全員頼った!団体戦就活🍎

0. はじめに

はじめまして!4月から光文社に入社します、内定者の🍎です!

就活中、私は「週刊誌」「営業」を志望して就職活動をしていました。
ちょっと珍しい志望ですよね。なんでこの二つなのか、は後ほど少しお話しします!週刊誌がないところでは女性誌や営業・広告も第一志望にしてました。ぜひこの記事を読んでくれた皆さんの視野が広がり、少しでも不安が減るような内容をお届けできるよう頑張ります…!

不安を減らせるように…と書いてみたのですが、実は私自身、普段すぐに自信をなくしがち。そんな私が、狭き門といわれる出版就活に臨んだ理由や、周りの就活猛者の(ように見えちゃう)人たちと同じ土俵に立ちたいなと思ったときに、役に立ったであろうことを、書いてみます。どちらかというと準備したがりさんにおすすめです(^^)。

振り返れば、本当にたくさんの人たちに支えられてやりきることができた…と深く感じる就活でした。ESや作文などの添削はもちろん、就活を一緒に乗り越えるぞ〜という仲間がいたからです。私と同じように、ESを書きながら、一人でうーん、と画面とにらめっこしているそこのあなた。今の時期何をすればいいの?と手が止まっちゃうあなた。参考までに私のちょっと変わった(?)就活体験を読んで、休憩していってくださいね。

就活中に読みまくった先輩方の就活体験記。いま私が内定者として執筆できてるなんて誇らしい限りです…。今年の内定者も私を含め4人、キャラクターがまるで違ってとても面白いですから、ぜひほかの内定者や昨年までの記事も覗いてみてください!


1.自己紹介

あらためまして、内定者の🍎です。簡単に自己紹介します~。

都内の文系大学を卒業予定の大学4年生
・サークル:出版サークル、和楽器サークル
・アルバイト:塾、飲食店2つ、光文社、単発多数
・資格:英検2級、普通自動車第一種免許、校正技能検定初級
・趣味:ドラマを見る、箏を弾く、好きなアーティストのライブに行く
・性格:好奇心旺盛で感情ジェットコースター。スケジュール帳は予定で埋めておきたいけど、最近休養の大切さを痛感してるINFJ

ヨルシカが大好きです。よくライブにも行きますし、「後書き」会員でもあります!

このプロフィールから、ミーハーで興味分散型なのがおわかりいただけるでしょうか。校正技能検定なんて仰々しく書いていますが、『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』をドラマで見て憧れて取った、受講型の資格です(笑)。実際、どこの面接でも資格についてはほぼふれられませんでしたから、出版業界では「どんな資格があるか」より「どんな学生生活を過ごしてきたか」「何が好きか」を見られている気がします。

ひとつのことを極めるより、平凡でもあれこれ手を出すタイプの私を面白がってくれたのは、出版社だけだったなぁと思います。

2.就活前の私

なんとなく勘づいているかもしれませんが、とにかくなんでもやってみた人です。すごい経歴はひとつもないけれど、エピソードの数でなら勝負できるかも!と思っていました。コロナ禍だから自分で大学生活を充実させるしかないと、周りから勧められること、ちょっと憧れがあったこと、全部に手を出してきました。

私の持っていたエピソードを少し公開するならこんな感じです。

・中学ではバレーボール部
・高校ではテニス部
・大学では音楽未経験なのに和楽器サークルでお箏を
・学生の商業出版を応援する出版サークルで審査員責任者として大会運営
・光文社でアルバイト
・韓国料理が好きすぎて焼き肉屋バイト週5で賄いを食べまくる
・友人と新潟まで青春18切符で行って日本酒を飲んでみる
・ひたすらドラマ見るのが好きで毎クール15本くらい視聴

地元の知り合いを訪ねまくって、20年以上使用していない箏をお借りすることに成功。
お家にお迎えしたことで、課題曲以外も弾いてみることができるのがよきでした~。

こう見ると、眼前の面白そうなことに飛びつきすぎですね笑。
ずっと出版社に入るぞ…!と準備してきたわけではないので、エピソード自体は小さいものも多いです、ドラマ鑑賞とか。でもそのひと一つひとつを、しっかり自分の中で言語化できるように準備すれば、それは立派なアピールポイントになる!と信じています☺︎

出版に関わりがありそうなことからお伝えすると、おもに二つでしょうか。
まずは、学生の商業出版を応援する団体に入ったことです。
コロナ入学で、思ってた大学生活じゃない…!(泣)となっていたとき、地方に進学した友人の〈🍎、本好きだよね、ネットで「出版・サークル」って調べたらなんかあるんじゃん?〉という一言がきっかけで出版サークルに。

活動のなかで面白い経験を持つ学生にたくさん出会い、実際に出版社で働く編集者とも会いました。自分にはない視点を持った学生たちがこんなにいるんだ、ということを知り、それを世の中に広く・長く・信頼性高く発信できる本ってすごい!と感じました。

あるとき、その出版サークルでアルバイト募集の案内が…!もちろん飛びつきました。無事採用してもらって、光文社の雑誌の編集部で写真整理を手伝わせてもらっていました。やっぱり実際に編集部に入ると、光文社の社員さん優しくてかっこい~!となったわけです。「超超しごでき」なわけです。

アルバイトの内容は写真整理という、いわば誰にでもできる仕事でしたが、自分の選んだ写真が実際に誌面に掲載されているのを見て、多くの人の手元に届く感覚がとても嬉しかったのを覚えています。この時から出版社で働きたい!という気持ちが自分の中で大きくなっていくのを感じていました。

ここで、なんで雑誌なの?週刊誌志望なの?というとこにふれますね。
まず、出版物のなかでも写真に文字にイラストに、なんでもアリな雑誌の自由なところに惹かれました。そしてさらに毎週刊行されるスピード感と、出版不況といわれても衰えることのない、人間の〈知りたい〉という知的好奇心を追いたい…!と志望しました。
アルバイトで関わった雑誌が、書店の棚の後ろ側に配置されているのを見て、もっと見つけてもらいたい!読んでもらいたい!という気持ちから、営業にも興味を持つようになりました。

こんなミーハー人間を面白がってくれる出版社って、なんだかすごいワクワクしてきませんか?自分語りが長くなってしまいましたが、ここからはきちんと就活の内容について書きますよ!

3.私の就活スケジュール

(1)他業界の就活

3年生の6月くらいから、説明会や夏のインターンに参加していました。就活を始めたものの、自分に対する自信のなさから、本当に行きたいのは出版業界だという気持ちから目を背け、IT系や金融系など、いろいろ見ていました。

でも他業界は、見れば見るほどなんか違う。アルバイトで出会った編集部の人たちみたいになりたい…という憧れが強く背中を押しました。次第に出版社を諦めたくない気持ちが固まって、出版就活を決心したのは12月です。

モノやコトを届けたいという軸から、広告業界も受けていました。11月頃から広告系の早期選考を受け始め、4月にひとつ納得のいく内定をもらいました。その会社に出版を受けきりたい!と伝え、出版社以外を辞退しました。

(2)出版就活

志望を決意した12月、完全に出版就活勢に後れを取った~と思い、すぐに出版就活ゼミに入りました。X(旧Twitter)とかで調べると出てくる、就活支援ボランティアみたいなところですね。そこで出版就活をする仲間と出会いました。選考情報を交換したり、Zoomで面接練習をしたり。本当に私は一人じゃ就職できなかったな…と思います。人にとても恵まれてますよね。

では実際何社くらい受けたのか。受ける企業を絞る勇気がなかったと言えばそれまでなのですが、いっぱい受けていっぱい頑張る!と意気込み、他業界も含め30社以上はESを出しました。ネット広告の会社や、雑誌がない出版社など、志望に縛られずにです。そのぶんたくさん祈られましたが、視野を広げることにもつながり、何度も練習ができたので、最終的に光文社の選考での自信につながりました!

そんなに受けてて選考日程や今日やることはわからなくならないの…?と心配してくれた方、ありがとうございます。私はやらなきゃいけないことが多すぎると大パンクしてしまうので、選考管理シートを作って見える化してました(シートは友達が一緒に作ってくれた、優しい笑)。いつまでになにをするか、しっかり予定立てたい方はご参考までに!

行にタスクを書き込み、列に会社を書いて、カレンダーのように使っていました。

4.出版社対策

(1)ES

出版社のESって、本当に他業界と違います。とにかくアピールポイントをちりばめられるので、書くのが楽しくて好きでした。
私は、自分にはこんなことができます、という技術面ではなく、こんな面白いところがあります、という内面重視で挑みました。誰もが驚く経歴はないのですが、この子と会ってみたいと思ってもらえるように、自分のこれまでを、大きいことから小さいことまでモリモリにです。

おもに書いた内容は、こちら。

①大学での勉強について、どんなことに興味があるのか
②出版サークルの活動で面白かったこと
③箏にふれてみて楽しかったこと
④編集アルバイトで面白かったこと
⑤ドラマを全部見ていて、誰とでもタイムリーにテレビの話ができること

一見、話の方向が散らばって見えると思います。個人的なやり方ですが、ESに一貫性を持たせるよう意識していました。私の場合は「好奇心旺盛で挑戦力があること、面白がりなこと」。ESの趣味欄に〈全ドラマ視聴〉と書いていたので、面接で「ドラマ全部見てるって本当?おすすめ教えて」と聞いてもらえました。自分の得意分野でアイスブレイクが進められたのは大きかった気がします。

こんな感じで、小さい話題の積み重ねでその人の人となりが浮き出てくるのだと思います。だから、ひとつのエピソードで全部アピールしようとするのではなく、最終的に「こんな人」というイメージが浮き上がればいいなあと祈りながら書きました。

でも、想像してほしい像が自分の狙ったとおりとは限りませんよね。だから、ESは基本的に人に見せてから出していました。一緒に就活をする仲間や先輩、他業界を受けている友達に見せて、感想をもらって直す。ESはできるだけ意図したとおりに受け取ってもらえる状態を目指して、ブラッシュアップしていきました。
ただ、これに関しては、自分の言葉だけで伝えたほうが後悔しない!という声もけっこう聞きますから、自分に合うほうを参考にしてくださいね。

あとよくESの項目にある「最近気になるニュース」について、対策していたことがあります!それは〈新聞を読む〉〈Googleアラートを登録〉です。
新聞はすでに読んでいる方も多いかもしれませんね。電子版で毎日トップニュースを拾うようにしていました。
そしてもうひとつはGoogleアラートです。こちら、登録したキーワードに関連するニュースをGmailで届けてくれるんですが、ご存じでしたか?たとえば、「出版」と登録しておけば、刊行情報や賞の受賞など、最新のニュースを教えてくれるのでおすすめです。

(2)面接

面接対策も、私は準備タイプです。あまり話が得意なほうでは無いので、自信をつけるため、「こんなに準備した!」と思えるようにしてました。

まず、ESを見ながら、聞かれるかなあという質問を書き出しては回答を考えてみます。そのあと、いろんな人にお願いしてオンラインや対面で面接練習をしました。フィードバックをもらって、どんどん新しい気づきを貯めていく…という形です。

実際に面接をしてみると、想定外の質問も飛んできます。それを面接後に書きとめて、もっとこう答えればよかったな…という改善案を書き込みます。そうすると、次第に想定質問集が完成します!とにかくこれを繰り返して、各社分、なんて答えられるかな~と考えてました。

あとは企業研究についてでしょうか。いちばん思ったのは、「もっとコンテンツにふれてくればよかった!!」。私は周りの本好き就活生に比べて読書量が足りていないと感じたからです。だから、国立国会図書館に通い始めました。4月くらいからは開館から閉館まで閉じこもって、各社の同じ年月発行の雑誌を横並びにして比較することも笑。「紙質が違うな…ポスターにして飾るならこっちかな…」なんて研究もどきをしてました。

実はこの話、どこかの面接でもそのまま話しました。〈他社にも同じような雑誌があると思いますが、なぜうちなのですか?〉といった類いの質問をいただくことがあるからです。そこで、「他社さんとの雑誌を並べて比較してみたことがあります!」と気づきを伝えると、比べてみたんだね〜って場が和んでくれました笑。素直に対策したことを伝えるのも、また会話の一ひとつです。
国会図書館、楽しいですよ。行ける距離にある人はぜひ行ってみてください!

面接はどれだけ自分を知ってもらえるか、その会社のことを知ることができるか、互いに好きになれるかだと思います。回答例を準備せず、その場で組み立てて答えるほうが、自然に本音を話せる人もいますから、自分に合う方法を確立していくのも対策のひとつですね!

(3)筆記

出版社の筆記試験って、各社バラバラすぎる!
だから、市販の参考書を開いてみるくらいでした。私は数学がてんでダメなので大苦戦。これも一人だと辛すぎるので友達と一緒に頑張りました苦手なことは、少しでも楽しく乗り越えなきゃです。

作文を提出するところがありますよね。光文社は一次面接の後に作文を提出だったんですが、ここで感じたことは、人事の方、ESと同じくらい作文を読み込んでる!!!
自分の受けた出版社で、面接中に提出した作文についてふれられたことはほとんどなかったんです。光文社も面接中にふれられた記憶はほぼないのですが、内定後に人事の方がそれぞれの作文がとても印象に残っているとおっしゃっていました。しかもめっちゃ内容まで覚えてくれてました…(笑)。
作文は時間をかけて自分のことを書き込める、いちばん自由な場所でもあるので、けっこう本気で書くことをお勧めしたいです!

5.就活を終えて


長く拙い文章でしたが、最後まで読んでくださってありがとうございます!最後にお伝えしたいことは二つです!

ひとつは、〈自分よりすごく見える人と比較して落ち込まないで〉ということ。
出版業界のほとんどは、新卒採用の人数が少なめですよね。出版ゼミの先輩も言っていたのですが、もし去年私とドンピシャに同じキャラの方が採用されていたら、今年は採用されていなかったと思いますし、別の年に就活をしていたら、内定先は違っていたかもしれません。
本当に運と縁の部分が大きいですから、どんどん切り替えていきましょう☺︎

もうひとつは、〈ときには人をたくさん頼って〉ということです。
今回、就活けっこう頑張ったかな風に書きましたが、それはいま振り返って思うこと。正直就活中は全然だめだ、緊張でお腹痛い…みたいになってました。
そんな私がなんとかやりきれたのは、ESの添削や面接練習などの選考対策まで、本当にいろんな人に支えられまくった就職活動だったからです。

支えてもらい方はいろいろで、そのひとつに、今日自分が何をしたかを報告し、ベタ褒めし合うことで自己肯定感を上げていく〈相談の集い〉というLINEグループを大学の友達と作ってました。
今日は何もしてませんとか、美味しいものを食べましたとかでもOK。そしたら「自分を休ませていて偉い!」と返してあげるんです。やさしい世界。

こんな小さなことでいいと思うんです。就活中、やっぱり凹むことも多いですから、助け合える仲間がいるって強いです。きっと心細く感じている友達もいるかもしれません。ふて寝する前に、ちょっと声をかけてみてはいかがでしょうか。

最後に、就活を通して、第三者に自分がどう映っているのかを知ること、一人じゃ無理~!ってなったとき誰かと一緒にもうひと頑張りすることって、これからも大切なことなのかも、と感じています。
 
この記事を読みに来てくれた皆さんは、いまの時点でものすごく頑張っていると思います。でも、あともうひと頑張りしたいとき、少し辛い気持ちになったとき。そっと心を開いて周りの人を頼ってみてください。
きっと新しい風が吹いて、昨日よりも素敵な気づきがある一日になることを祈っています。もう一踏ん張り!またお会いできますように!!🍀
 


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