王様のお菓子、ガレット・デ・ロワを探して
1月6日はキリスト教の祝日、公現祭。
フランスでは、ガレット・デ・ロワ(Galette des Rois)と呼ばれるアーモンドクリームパイを食べます。
ガレット・デ・ロワを直訳すると「王様のお菓子」
ロワ(Roi)はフランス語で「王様」という意味ですが、そのほかに「東方の三博士」のことをロワ・マージュ(Rois Mages)と言います。
フランスでは地域ごとに特色がありますが、一般的にガレット・デ・ロワといえば「アーモンドクリームが入っているパイ」を指します。
パイの中に、フェーヴ(fève)と呼ばれる陶器の人形が入っています。
フェーヴとは空豆のこと。昔は空豆を使っていたことが由来です。
パイのホールを切り分けて、フェーヴ入りが当たった人は王様になり、あらかじめ用意した王冠をかぶります。
王様はみんなから祝福を受けて、その年は幸運に恵まれるとか。
新年らしい縁起物のお菓子ですね。
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日本では知る人ぞ知る、あまり馴染みのない洋菓子ですが。
アーモンドも、アーモンドクリームも、クリームパイも、絶対日本人好みだと思うのですよ!
私の知る限りでは、下記のショップで取り扱っていました。
相場は1000〜3000円台くらい。
他にも、フランス系のベーカリーや洋菓子店にありそう。
公現祭は1月6日ですが、1月半ばまで(お店によっては1月いっぱい)売っているみたい。
最安値は神戸屋。
一切れ300円台で販売していました。切り売りは神戸屋のみです。
丸々ひとつは多すぎるけれど、ちょっと食べてみたい人にはありがたいですね。
比較的よく見かけるチェーン店なので入手しやすいと思います。
意外なことに、元町ポンパドウルにはありませんでした。
日本のベーカリーとはいえ、フランスにゆかりのある店名だからあると思ったのになぁ。あった!と思ったら、アップルパイでした。いや、美味しいんですけど…でも今日はガレット探しに来たからね……
動揺してつい「シャルル」を買ってしまいました。
ガレット・デ・ロワを探していたはずなのに!
元町ポンパドウルの曜日限定「デニッシュ食パン・シャルル」は、トースターで軽く焼いてカリカリにして何もつけずに食べるのがおすすめです。
自著の紹介
既刊:デュマ・フィスの未邦訳小説『トリスタン・ル・ルー』
2022年10月21日、シャルル七世即位600周年記念にリリースしました。
Kindle版(電子書籍)とペーパーバック版があります。
新刊:『十九世紀の異端科学者はかく語る』
ジョン・ラボック著『The Pleasures of Life』第一部を翻訳・書籍化しました。訳者・序文で「ダーウィンとラボックの師弟関係」を書き下ろし。