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7月24日:アレクサンドル・デュマ・ペールの誕生日

7月24日は、『三銃士』や『モンテ・クリスト伯』の著者アレクサンドル・デュマ・ペールの誕生日です。

1802年生まれだから、生きていれば222歳ですね。おめでとう!!


記念日に便乗して… ちゃっかりダイマします!

デュマが作家として駆け出しのころに書いた戯曲(演劇用のシナリオ)に、
シャルル七世が登場する歴史劇があります。

原題は『Charles VII chez ses grands vassaux』
1831年10月20日、オデオン座初演。全五幕の悲劇です。

  • 第一幕 ヤクーブ

  • 第二幕 サヴォワジー伯爵

  • 第三幕 シャルル七世

  • 第四幕 アニエス・ソレル

  • 第五幕 ベランジェール

タイトルは「シャルル七世」と冠されているものの、
実際の主人公は、第一幕のタイトルになっている黒人奴隷のヤクーブです。
シャルル七世は、第二幕・5場から登場します。

この作品、日本ではタイトルを検索しても出てこないほど無名なうえ、
未邦訳だったため、自分が読むために翻訳しました。

戯曲=演劇用のシナリオゆえ、会話中心で地の文がなく、舞台上の演出指示などが書かれています。
慣れないと読みにくい形式かもしれませんが翻訳がまずいせいなのでは…
よろしければご一読ください。

なお、デュマの序文によれば、こういうコンセプトらしい。

アクションドラマよりもスタイルある作品をやりたい。
フォーマルなキャラクターよりもいくつかのタイプを演出したい。

また、カクヨムのキャッチコピーのこちら

侮辱された女が、愛していない男を使って、愛している男を殺す

これは、デュマ自身によるあらすじの要約「Une femme méprisée qui pousse l'homme qu'elle n'aime pas à tuer l'homme qu'elle aime.」を日本語に翻訳したもの。



自著の紹介

既刊:デュマ・フィスの未邦訳小説『トリスタン・ル・ルー』

2022年10月21日、シャルル七世即位600周年記念にリリースしました。
Kindle版(電子書籍)とペーパーバック版があります。

新刊:『十九世紀の異端科学者はかく語る』

ジョン・ラボック著『The Pleasures of Life』第一部を翻訳・書籍化しました。訳者・序文で「ダーウィンとラボックの師弟関係」を書き下ろし。

web小説『7番目のシャルル』シリーズ

シャルル七世が主人公の小説(少年期編青年期編)連載中。
関連エッセイ、翻訳などもあります。


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