暗君か名君か、矛盾だらけのシャルル七世:柔らかくて軽やかな手
カクヨムにて『歴史家たちのポジショントーク:暗君か名君か、矛盾だらけのシャルル七世』を新規投稿しました。
あらすじ:各時代の歴史書に書かれている「フランス王シャルル七世」の評価が乱高下しすぎで面白かったので、歴史家たちのポジショントークの移り変わりをまとめました。
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noteでは紹介を兼ねて、本日の更新分から一部引用します。
アベル=フランソワ・ヴィルマンのいう「シャルル七世の手は、柔らかくて軽やかだった」について。おそらくダブルミーニングを意図しているので、言葉のニュアンスを補足すると、こんな感じでしょうか。
douce:柔らかい、静か、優しい、甘い、落ち着いている
légère:軽い、軽やか、人当たりが良い、手先が器用
手に関する物理的な描写であると同時に、比喩的な「癒し手」を意味しているのではないかと。
シャルル七世の「手」が王国を引き裂いたあらゆる傷に触れて癒やすとしたら。
リッシュモンは、王の手を支えるために尽力するのだろうな。
少なくとも、拙作『7番目のシャルル』ではそういう世界観、そういう主従関係です。
続きはカクヨムにて。
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自著の紹介
既刊:デュマ・フィスの未邦訳小説『トリスタン・ル・ルー』
2022年10月21日、シャルル七世即位600周年記念にリリースしました。
Kindle版(電子書籍)とペーパーバック版があります。
新刊:『十九世紀の異端科学者はかく語る』
ジョン・ラボック著『The Pleasures of Life』第一部を翻訳・書籍化しました。訳者・序文で「ダーウィンとラボックの師弟関係」を書き下ろし。
web小説『7番目のシャルル』シリーズ
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