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7番目のシャルル:第七章〈救国の少女〉編リライトして完結(ジャンヌを導く声について)

カクヨム版『7番目のシャルル、聖女と亡霊の声』
第七章を締めくくる「声の主(3)」を更新しました。

先行するアルファポリス版は、歴史・時代小説大賞の期間に合わせるために、
最後のほうを突貫工事で仕上げました。

おかげで、説明不足というか描写不足というか…😅
どう見てもアラが目立つ出来栄えでしたが、カクヨム版と同じ「改稿版」に差し替えました。

一応、以前よりもブラッシュアップしたものの、
ジャンヌ・ダルクを導く声の主」について、意図した通りに伝わっているか、
いまだに自信がありません。

よく知られているジャンヌ・ダルクの物語では、大天使ミカエルの声とされてますが、史料によるとジャンヌは複数の聖人をあげて「天使や聖人たちと評議会をする」と証言しています。

(ミカエル単独ではない。むしろミカエルは後発で出現している)

ジャンヌの声の正体が何だったのか、
確かめる方法はありませんから、想像するしかない。

『7番目のシャルル』では、私なりの考察・解釈を盛り込んで、説得力のあるストーリーを……書けたらいいな😅

そもそも、青年期編のタイトルは「聖女と亡霊の声」ですから、
そろそろ掘り下げないとね。

オルレアン包囲戦の後、シャルル七世とジャンヌが対話する機会がもう一度あるので、「声」の件はまた改めて取り上げます。

あらすじ:不遇な生い立ちの王が百年戦争に勝利するまでの貴種流離譚。
フランス王国史上最悪の国王夫妻——狂王シャルル六世と淫乱王妃イザボー・ド・バヴィエールの10番目の子は、兄王子の連続死で14歳で王太子になるが、母と愛人のクーデターで命からがらパリを脱出。母が扇動する誹謗中傷に耐え、19歳で名ばかりの王に即位したシャルル七世は、没落する王国を背負って死と血にまみれた運命をたどる。

父母の呪縛、イングランドの脅威、ジャンヌ・ダルクとの対面と火刑、王国奪還と終戦、復権裁判。没落王太子はいかにして「恩人を見捨てた非情な王」または「勝利王、よく尽された王」と呼ばれるようになったか。

7番目のシャルル、聖女と亡霊の声:目次

▼第0章〈正義の目覚め〉編・改

勝利王の書斎10:亡霊の声
ロンドン塔の虜囚たち
不名誉よりも死を(1・2・3)
リッシュモンとフランス宮廷(1・2)
リッシュモンとイングランド:ヘンリー五世の宣戦布告
強制された臣従礼(1・2・3)
ボージェの戦い
王太子の面影(1・2)
モー包囲戦
フス戦争
ヘンリー五世崩御(1・2・3・4・5)
ラ・ロシェル落下事件(1・2)
シャルル六世崩御(1・2・3)
フランス王シャルル七世

▼第一章〈逆臣だらけの宮廷〉編

勝利王の書斎11:不名誉よりも死を
ヴェルヌイユの戦い(1・2・3)
フランス王は22歳、大元帥は31歳(1・2)
さまよう王と北極星(1・2・3)
侍従長ジアックの殺戮(1・2・3)

▼第二章〈モン・サン=ミシェルの戦い〉編

勝利王の書斎12:笑えば治る!
悩み多きフランス王(1・2)
フランス大元帥とイングランド摂政
シャルル七世の秘策(1・2・3)
守備隊119人と英軍20,000万人
論功行賞と粛清(1・2)

▼第三章〈大元帥と大侍従〉編

勝利王の書斎13:ワインに水を注ぐ
ジョルジュ・ド・ラ・トレモイユの妻
シノン城(1・2・3)
リッシュモンの妻(1・2・3・4)
シャルル七世は天然たらし
ペストと移動宮廷(1・2)
シャルル七世と異母妹(1・2・3)
オデット・ド・シャンディベールの遺言(1・2・3)

▼第四章〈オルレアン包囲戦・開戦〉編

勝利王の書斎14:マドモワゼル・ベルヴィル
フランス軍の編成(1・2・3・4)
開戦(1・2・3)
総司令官ソールズベリー伯(1・2・3)

▼第五章〈謎の狙撃手〉編

勝利王の書斎15:四分儀は大砲の照準器になりえるか
大元帥は塩対応(1・2・3・4・5)
汚れた手を重ねて(1・2・3・4)
別れ際の約束(1・2・3)
新兵器投入(1・2)

▼第六章〈ニシンの戦い〉編

勝利王の書斎16:塩を入れる
シャルル七世の祈り(1・2)
流行歌・ベッドフォード公は賢い
ニシンの戦い(1・2・3)
デュノワの武勇伝(1・2・3)
笑いながら破滅する王(1・2)

▼第七章〈救国の少女〉編

勝利王の書斎17:ニシン樽はずっとニシンくさい
ラ・ピュセル(1・2)
謁見と罰ゲーム(1・2)
ジャンヌ・ダルクの諸説
神との契約(1・2・3・4)
声の主(1・2・3)

※アルファポリス版の表紙画像はPicrew「IIKANJI MAKER」で作成したイラストを加工し、イメージとして使わせていただいてます。

▼7番目のシャルル、狂った王国にうまれて【少年期編完結】

※アルファポリス版の表紙画像は離雨RIU(@re_hirame)様からいただいたファンアートを使わせていただいてます。


自著の紹介

既刊:デュマ・フィスの未邦訳小説『トリスタン・ル・ルー』

2022年10月21日、シャルル七世即位600周年記念にリリースしました。
Kindle版(電子書籍)とペーパーバック版があります。

新刊:『十九世紀の異端科学者はかく語る』

ジョン・ラボック著『The Pleasures of Life』第一部を翻訳・書籍化しました。訳者・序文で「ダーウィンとラボックの師弟関係」を書き下ろし。

web小説『7番目のシャルル』シリーズ

シャルル七世が主人公の小説(少年期編青年期編)連載中。
関連エッセイ、翻訳などもあります。


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