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アルファポリス版『7番目のシャルル、聖女と亡霊の声』第0章スタート

アルファポリス版『7番目のシャルル、聖女と亡霊の声』を公開しました。
少年期編の本編が完結して3年もブランクがあるため、シャルル七世の少年時代のダイジェストを兼ねて第0章から始めます。

あらすじ:不遇な生い立ちの王が百年戦争に勝利するまでの貴種流離譚。
フランス王国史上最悪の国王夫妻——狂王シャルル六世と淫乱王妃イザボー・ド・バヴィエールの10番目の子は、兄王子の連続死で14歳で王太子になるが、母と愛人のクーデターで命からがらパリを脱出。母が扇動する誹謗中傷に耐え、19歳で名ばかりの王に即位したシャルル七世は、没落する王国を背負って死と血にまみれた運命をたどる。

父母の呪縛、イングランドの脅威、ジャンヌ・ダルクとの対面と火刑、王国奪還と終戦、復権裁判。
没落王太子はいかにして「恩人を見捨てた非情な王」または「勝利王、よく尽された王」と呼ばれるようになったか。

※表紙画像はPicrew「IIKANJI MAKER」で作成したイラストを加工し、イメージとして使わせていただいてます。

第0章……新作か?!と、期待させてしまったらごめんなさい。
少年期編・第九章の改稿版です。

といっても、ただの焼き直しではなく、最近読んだ資料で知った「少年時代のエピソード」をやりたかったからいい機会だと思って!
具体的には、下記二つが新規エピソード。

  • シャルル七世が2歳のときに誘拐された件

  • ヘンリー五世がフランス侵攻前にやった迫真の演説(なぜかスコットランドをディスっている)

リッシュモン視点だとシリアスすぎるので、0章の時点でブラバされないかちょっと心配ですが、ぼちぼち頑張りますね!

noteでは紹介を兼ねて、今回の更新分「勝利王の書斎10:亡霊の声」から一部引用します。

 私の名はシャルル・ド・ヴァロワ。
 父の名もシャルルで、祖父もシャルルだったが、曾祖父はジャンで、高祖父はフィリップだ。
 いずれもフランス王国ヴァロワ王朝に君臨した王で、私は五代目になる。
 名前のバリエーションが少なかったため、それぞれの個性をあらわす「二つ名」をつけられた。

 ヴァロワ王朝初代、幸運王ル・フォチュンフィリップ六世。
 第二代国王、善良王ル・ボンジャン二世。
 第三代国王、賢明王ル・サージュシャルル五世。
 第四代国王、狂人王ル・フーシャルル六世。
 そして、私こと第五代国王、勝利王ル・ビクトリユシャルル七世。

 勝利王よりも、この物語を読んでいる読者諸氏の時代では「恩人ジャンヌ・ダルクを見捨てた非情な王」として有名かもしれない。さもありなん。
 あの子を助けられなかったのは事実だが、当時政敵だったイングランドによる私への誹謗中傷が600年以上も一人歩きしている状況には、大いに不満がある。フェアじゃない。

 このページをひらいたのも他生の縁だ。
 聞く耳のある読者は、ぜひ私の声を聞いていってほしい。

勝利王の書斎10:亡霊の声 | 7番目のシャルル、聖女と亡霊の声 | 歴史・時代小説 | 小説投稿サイトのアルファポリス


歴史・時代小説大賞の読者投票は、6月1日からスタート。
自分のコンテンツには投票できない仕様につき、作者は投稿とSNSで宣伝するくらいしかできません。投票・応援・拡散していただけると嬉しいです!

投票は6月中ならいつでもできますが、ランキングは毎日変動するため、早いうちに投票していただけると上位にランクインして人目に止まりやすくなる→結果的に初見さんに読まれやすい→好循環♡という仕組みを期待できます。

可能なら、初日に「お気に入り登録」と「投票」をしていただけると非常にありがたいです…!!

そんなわけで、普段はカクヨム版メインですが、6月いっぱいはアルファポリス版の投稿と宣伝を優先します。よろしくお願いします!

アルファポリス版『7番目のシャルル、聖女と亡霊の声』

第0章〈正義の目覚め〉編・改

  • 勝利王の書斎10:亡霊の声

  • 0.1 ロンドン塔の虜囚たち

  • 0.2 不名誉よりも死を(1)ブルターニュ継承戦争

  • 0.3 不名誉よりも死を(2)ブルターニュ兄弟

  • 0.4 不名誉よりも死を(3)屠殺者と豪胆公

  • 0.5 リッシュモンとフランス宮廷(1)

  • 0.6 リッシュモンとフランス宮廷(2)

  • 0.7 リッシュモンとイングランド宮廷(※)ヘンリー五世の宣戦布告演説追加

  • 0.8 強制された臣従礼(1)

  • 0.9 強制された臣従礼(2)

  • 0.10 強制された臣従礼(3)

  • 0.11 ボージェの戦い

  • 0.12 王太子の面影(1)

  • 0.13 王太子の面影(2)

  • 0.14 モー包囲戦

  • 0.15 フス戦争

▼7番目のシャルル、狂った王国にうまれて【少年期編完結】



自著の紹介

既刊:デュマ・フィスの未邦訳小説『トリスタン・ル・ルー』

2022年10月21日、シャルル七世即位600周年記念にリリースしました。
Kindle版(電子書籍)とペーパーバック版があります。

新刊:『十九世紀の異端科学者はかく語る』

ジョン・ラボック著『The Pleasures of Life』第一部を翻訳・書籍化しました。訳者・序文で「ダーウィンとラボックの師弟関係」を書き下ろし。

web小説『7番目のシャルル』シリーズ

シャルル七世が主人公の小説(少年期編青年期編)連載中。


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