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暗君か名君か、矛盾だらけのシャルル七世:熱烈な賛辞とブルゴーニュ派の視点

カクヨムにて『歴史家たちのポジショントーク:暗君か名君か、矛盾だらけのシャルル七世』を新規投稿しました。1日2話ペースで公開中。

あらすじ:各時代の歴史書に書かれている「フランス王シャルル七世」の評価が乱高下しすぎで面白かったので、歴史家たちのポジショントークの移り変わりをまとめました。

noteでは紹介を兼ねて、本日の更新分から一部引用します。

 フランソワ・ミニエの文学的キャリアは、『シャルル七世への賛辞(Eloge de Charles VII)』から始まった。

------(中略)------

 ミニエは、シャルル七世をルイ十一世やリシュリューよりも上位に位置づけて、「この王は、利権を傷つける(権益を損なう)ことなく、悪弊を是正する優越性を示した」と評価した。王の性格について、ミニエの評価は次の通りである。

19世紀初頭(1)ミニエの熱烈な『賛辞』 - 歴史家たちのポジショントーク:暗君か名君か、矛盾だらけのシャルル七世(しんの(C.Clarté)) - カクヨム


19世紀なので、すでに王政が廃止されている時代の評価になります。

歴代国王はおろか、名宰相として知られるリシュリュー枢機卿より上ですと!
ほわああああ、過去イチで誉められているのでは⁉️

夜の更新分からも少し。
ブルゴーニュ派から見たシャルル七世の評価になります。

 フランス国王がこれほど国民を憤慨させたことは過去になかった。
 それは国中の嘆きであり、誰もが「非常に残念で、恥ずべきことだ」と言った。
 シャルル七世の治世はとても長く、さまざまな謎に満ちていた。
 私は、この治世のすべての状況を再現した。

------(中略)------

 貿易も耕作もなくなり、正義が失われ、森には人の財産も生命も顧みない山賊があふれ、戦争に参加した兵たちは山賊よりも邪悪になり、王の権力は破壊された。

 シャルル七世は、立派な偉人から凡人まですべての人から軽蔑されるようになった。

19世紀初頭(2)ブルゴーニュ派から見たシャルル七世 - 歴史家たちのポジショントーク:暗君か名君か、矛盾だらけのシャルル七世(しんの(C.Clarté)) - カクヨム


続きはカクヨムにて。

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自著の紹介

既刊:デュマ・フィスの未邦訳小説『トリスタン・ル・ルー』

2022年10月21日、シャルル七世即位600周年記念にリリースしました。
Kindle版(電子書籍)とペーパーバック版があります。

新刊:『十九世紀の異端科学者はかく語る』

ジョン・ラボック著『The Pleasures of Life』第一部を翻訳・書籍化しました。訳者・序文で「ダーウィンとラボックの師弟関係」を書き下ろし。

web小説『7番目のシャルル』シリーズ

シャルル七世が主人公の小説(少年期編青年期編)連載中。


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