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『ロマンシェ』原田マハ作【西野カナが書いている!?】

こんにちは、初めましての人は初めまして。

いつも村上春樹さんの作品ばかりですが、
今回原田マハさんの作品について書いていきたいと思います。
僕は友人に勧められて読みましたが、かなりオススメです!

特に、純粋に明るい気持ちになりたい人や、少女漫画が好きな人や、
何か新しいことに挑戦しようとして二の足を踏んでしまっている人には特に!

【あらすじ】

まずはあらすじ。
主人公は有名な政治家の息子で、芸大で絵画を学んでいる学生。
厳格な父親の元で育つが、恋愛対象はずっと男性であり、
ずっとそれを隠すことに息苦しさを感じている。

そんな中、ある学内の展覧会で賞を取り、その副賞として憧れの街、
パリへ留学することに。

偶然そこで自分の憧れの小説家と出会い、とある事情から一緒に生活することになり、、、といった内容になります。

以下にて、これからおすすめの理由を三つ挙げていき、
最後に実際に自分の気持ちが読後、どの様に感じたのかを書いていきたいと思います。


【おすすめの理由①ー文体がとにかく終始明るいー】


基本的に主人公の一人称視点で描かれているのですが、
少女漫画の主人公のように、ずっと乙女心全開で独白をしています。

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以下抜粋
「あーん、もう馬鹿な女」
「あ、なんかこういう風に強引に持ってかれる感じ嫌いじゃない♡って思っちゃう自分がいる。」
「ずーっと、ずーっと片思い続行中、あたしのこころの王子さま、タキシード仮面さま、紫のバラの君、その正体は美大時代の同級生、憧れの高瀬くんが、なんの前触れもなくパリへやってきた。」

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終始こんな感じの文体で独白をしているので、
読者の方も明るい気持ちでどんどん読み進めることができます。

しかも、主人公は実際は厳格な父親のもと育ったことで、
ずっと周囲にそんな気持ちを隠し、
なるべく男らしく振る舞おうと思って生活しています。

そんな主人公の抑圧された伝えられない本音が、
読者だけには伝わってくるので、
そんなもどかしい主人公をどんどん応援したくなります。

【おすすめの理由その②ーとにかくおしゃれー】

登場人物たちの衣服、登場する場所、引用されるアート作品、
出てくるもの全てがとにかくおしゃれです。

主人公が気合いを入れたときの格好は、コムデギャルソンのセットアップ(違うシーンではドリスヴァンノッテンやランバン)
バッグはマルタンマルジェラ。靴は、アクネのチェルシーブーツ。
と言った出で立ち。

主人公の日常も、一人でラデュレのマカロンを買いに行ったり、セーヌ川のほとりを散歩したり、友人たちとドーヴィルに遊びに行ったりと、パリに憧れる女性が一度は行きたい場所ばかり登場してきます。

アートはシャガールやマティスなど、
もはや言わずもがなの有名アーティストの作品ばかりが引用されています。

世のおしゃれ女子が大好きな世界観なのではないでしょうか。

【おすすめの理由その③ー嫌なやつが基本的に出てこないー】

これも特に女性にとってはいいと思うのですが、
この小説では自分の意見を一方的に押し付けてくるような、
やかましいおっさんは出てきません。

冒頭で父親が主人公にお見合いを強制してきますが、それを主人公が回避してから父親はストーリーから離脱します。

あとは優しくておしゃれなイケメンと、
友達思いの女性ばっかり出てきます。
理想的なコミュニティだと僕ですら感じました笑

【個人的な感想ーとても前向きな気持ちになれる作品ー】

ここから僕が個人的にこれを読んで感じたこと、
個人的におすすめな理由も書いていきたいと思います。

冒頭にも書きましたが、
この本を読もうと思ったきっかけは友人におすすめされたからです。

その時に言われたのが、
「読んだ後に、なんか行動したくなるような本だよ。」
とのことでした。

詳細は省きますが、僕はこの時仕事にうんざりしながらも、
環境を変化させようと海外渡航の準備をしていたり、
色々と苦戦して、この時は気持ちが多少なりとも暗くなっていました。

この時会った友人は会うのが約10年ぶりで、そんな状態だったこともあり、
お酒が入るまでは、かなりぎこちない感じになってしまいました。

(僕から誘ったのにマジでこれは申し訳なかったです。
後半は色々察してくれたのか、話し手に回ってくれたこともあり、
多少は持ち直すことができました。
彼女の対応の速さ、察しの良さには本当に感動です笑)

という状態の中、この本を読んだので自分の心にブッ刺さりました。

色々と周りに打ち明けられない気持ちを抱えつつ、
とにかく自分のしたいこと、好きなことに向けて、
正直にひた向きに、しかも終始明るく、努力をする主人公の姿勢に
自分も見習って頑張ろうと思うようになれました!

【まとめ】

ここまで作品を客観視したときの魅力や、
僕が個人的に感じたことを書いてみましたが、いかがだったでしょうか?

僕の様に仕事や周りのことに追われて、
暗い気持ちになっている人は少なくないと思いますが、
前向きに頑張ろう、なんとかなるという気持ちになりたい人は、
是非この本を読んでみてください。

最後に、とても個人的なことなのですが、
この本を紹介してくれた彼女にはとても感謝しています!
とても強くて、聡明な人なので僕が手助けできる様なことがあるかわからないですが、いつかのタイミングで恩返しをしようと思ってます!
本当にありがとう!

また、ここまで読んでいただいた方、ありがとございました!
これからも基本的に僕が読んでみて、
心に残ったことについて書いていきますので、
次回も是非読んでみてください!







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