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第3回 アンバサダーに聞く!〜『シン・ニホン』アンバサダー養成講座とは〜


2020年4月にスタートした、書籍『シン・ニホン』のアンバサダー制度。第4期養成講座が修了し、現在81名のアンバサダーが活躍しています。2020年末には運営母体がNewsPicksパブリッシングから「アンバサダーズコミュニティ」に移管され、自立的な活動としてますます盛り上がりを見せています。

第4期養成講座が修了し1か月が経過した5月某日、新たにアンバサダーに就任した3名に、講座を振り返っての感想を伺いました。


メンバー紹介


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足立 伸也さん(だっちー):写真左
本業はケアラー(家族介護者)向け事業開発。その傍ら大学院に通い、
社会活動や起業家としての顔も持ち合わせるマルチクリエイター。
サモアに在住経験あり。夢はアフリカに'Shinya Adachi'の銅像を建てること。妻と娘の3人家族。
https://note.com/dachii/n/nb2231bdd1a69
崔益文さん(いーぶん):写真中央
中国生まれ・中国育ち、来日16年目。大手製薬会社にて社内システムの統合プロジェクトに携わる。日本の未来に貢献する外国人『シン・ニホン人』を目指す。趣味はカフェ巡りなど心地良い空間に滞在すること。一児の母。
https://note.com/yiwen/n/n8ae397544d05
柴山 僚太さん(りょーちん):写真右
「地球上から水問題を無くしたい」。熱い想いを胸に水ビジネス関連メーカーで奔走する若きマネージャー。社内SDGsプロジェクト推進のリーダーとしての一面も持つ。5歳から始めたサッカーを今も社会人リーグで継続中。2人の息子の父親。
https://twitter.com/ryota_shibayama

※『シン・ニホン』アンバサダー養成講座では、お互いの年代や職業・性別を越えたフラットな議論ができるように、自分自身で「呼ばれたい名前(あだ名など)」を決めています。


『シン・ニホン』アンバサダー養成講座に応募したきっかけ


ーー まずは『シン・ニホン』アンバサダー養成講座に応募したきっかけを教えて下さい。

だっちー:Facebookのタイムラインでたまたまアンバサダー養成講座が流れてきて目に留まったからっていうのが一番ですね。最初見た時に、「これなんだ?アンバサダー養成講座?面白そう!」と思い、講座に申し込みました。別の読書会にも参加していてその会のメンバーから『シン・ニホン』面白いから是非読んでみて!って言われていたことにも縁を感じました。アンバサダーっていう響き良いですよね(笑)

りょーちん:僕もSNSがきっかけですね。元々『シン・ニホン』は読んでいまして、僕が関連のツイートをした際に安宅さんが「いいね」して下さったのです。それが嬉しくて、そこからTEDの動画を観たり色々調べ始めました。単純ですよね(笑)。その後この本についてのアンバサダー養成講座があることを知り、どういう内容なのか気になって応募したという流れです。

いーぶん:NewsPicksのとある番組で紹介されていた『シン・ニホン』に興味を持ったものの、かなり分厚く難しそうな内容だったのでずっと”積ん読”状態でした。たまたま SNS でアンバサダー募集の情報を目にしたのがきっかけで、改めて本を読み始めた形です。
応募の理由ですが、これまで一つの本を深く読んで理解したり、理解した内容をアウトプットするということが無かったので、講座を通じてそれを経験したいというのが一つ。もう一つはアンバサダー公式サイトに掲載されている「未来を創る動きの総量を増やす」「読者から読者へ」この二つの言葉にとても共感したことです。私も活動に参加したい!と強く思いました。

ーー ありがとうございます。共通しているのは知り合いからの紹介などではなく、SNSを見て自ら飛び込まれたという点ですね。どんな人が参加しているか分からない中での応募はかなり勇気がいりましたよね。

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養成講座にはどんな人が参加していたか


ーー 第4期養成講座には本当に色々な方が参加されていましたね。

いーぶん:年齢でいうと、下は高校生から上は年配の方まで。都市に住む人もいれば地方に住む人もいて、都市から地方に移住した人や、海外から参加した人もいらっしゃいました。

りょーちん:本当にバラエティ豊かなメンバーでしたね。経営者と学生さんが同じ目線で一緒に議論している、凄い場だなぁと思いました。

ーー メンバーの中で印象に残った方はいますか

りょーちん:私と同じ4期西組に参加されていた高校生の方です。一見、こういう活動には縁が無さそうな普通の女子高生に見えますが、よくよく話を聞いてみると「えっ、この歳でそんな事まで考えているの!?」という。

いーぶん:講座内ではお互いの年齢が分からなくなりますよね。私も10代の方と話していても、相手が学生であるということはほとんど意識せず、フラットに話していました。年配の方も発想が柔軟で、とてもフレンドリーに接してくれます。お互いの立場を意識することなく対等な議論ができる場というのはとても新鮮でした。

りょーちん:そういう意味では、私にとってはだっちーさんも新鮮でしたね。柔らかい語り口調なのにちゃんと芯があるというか、たまに真剣な口調になってもすんなり私の心に入って来るというか。本当に不思議な感覚でした。変なヒトだなー(笑)。

だっちー:ありがとうございます(笑)

ーー 多種多様な方々が参加されていたということですが、講座に参加された方の共通項をあえて一言でいうと?

いーぶん:共通しているのは、相手が誰であっても、とても前向きで建設的な議論をしようとする姿勢ですね。

だっちー:恐らく好奇心だと思います。好奇心が旺盛な人ばかり講座に参加されていたように感じます。常に新しいことや新しい視点、学びを得ようと思われていて、知らなかったことを知ることに喜びが溢れていたように思います。

いーぶん:確かに。議論の中で反対の意見が出たとしても、どんな背景の元にどうしてそう思うのか、好奇心を持って対話しているので、意見が違っても良い議論に繋がるのですよね。


養成講座ではどんなことをしたのか


ーー 養成講座の中では具体的にはどんなことをされたのでしょうか

いーぶん:大きく3つあります。1つ目は、『シン・ニホン』の内容への理解を深めること。毎回一つの章を取り上げて、その章の内容をまとめて発表したり、各自が共感する言葉をGoogle Jamboardに貼って共有したりということをしました。2つ目は、その章のテーマに関連する「問い」を立てることです。3つ目は、アンバサダーとして読書会を開催するためのファシリテーションスキルの習得です。ファシリテーションの知識を学んで、議論で実践し、その後振り返るという流れですね。
募集サイトに掲載されているスケジュール以外の活動としては、各回の講座の前に「問い立て」をする担当を決め、そのチーム内で、次回の講座の中で何を議論するか(問い)を考えます。これがなかなか難しく、かつ面白い取り組みでした。たくさんの「問い」が思いつくものの、その問いは良い議論を生むことができる良い問いなのか、と考えると、なかなか答えは出ない。答えより問いが大事と言われる今の世の中ですが、普段の生活の中で実際に問いを立てる事は少ないと思います。ここまで時間をかけて悩むことが無かったので、とても良い経験でした。

りょーちん:「問い」についても各メンバーの個性が出ていましたよね。例えば第1章であれば「私達一人一人が自由に妄想し、夢を描けるようになるにはどうすれば良いか」であったり、講座の後半は、「あなたの親は本当に『シン・ニホン』を望んでいますか」というような、かなり攻めた問いもありました。

いーぶん:養成講座の内容については各期によって少しずつ内容が違っていて、どんどん進化していると聞いています。第5期がどんな感じになるか、まさに今作っているところですので、どうなるか楽しみですね。

ーー 実際に講座が始まってみて「思っていた内容と違った」ということはありましたか

だっちー:良い意味で期待を裏切られました。講座なので受け身と思っていたのですが、違いました。一緒に作っていくものでした。例えば、『シン・ニホン』の章で問い立てチームが事前に考える「問い」。問いを事前に発表するかどうかも考えて、当日を迎えます。当日その問いに基づいて議論をし、その問いでどのような議論がなされたのかを全体に共有します。他のグループの議論結果も聞きながらいろんな学びと気づきを得て、その回の終了後には、次回はもっとこうしたら良いんじゃないかみたいな振り返りもしました。回を重ねるごとに、講座の内容も変わっていき、後半には運営も経験させていただきました。本当に自分たちも関わりながらこの講座を作れていたなと感じました。

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りょーちん:元々NewsPicksが主催していた講座ということで、もっとプログラムプログラムしているものかなと思っていましたが、とても自由度が高かった点が一番の好印象として残っています。養成講座ではあるものの、自分から積極的に学びに行く自主性が必要です。

ーー ありがとうございます。今の話にも関係しますが、養成講座の中で強く印象に残っていることを教えて下さい。

りょーちん:あるメンバーから、「りょーちんさんとはこの場で出会っていなかったらここまで仲良くなっていなかったと思います」と言われたことです。実は僕もそう思っていて、そのことがとても印象に残っています。『シン・ニホン』という書籍に感銘を受けたという点は共通ですが、それ以外の部分は性格も考え方も違う本当に多様なメンバー。なのにそれぞれがお互いを尊重し理解し合い、受け入れる。そんなやり取りができたことは、僕にとっては一つの事件でした。

だっちー:印象的だったのは、私の夢の応援者がすぐに現れたことです。議論の流れで、アフリカに銅像を建てたいんですよねーと話をした時に、メンバーの一人が「それなら私は近くの道に自分の名前を付ける」と言ってくれたんです。何言っているんだ、この人(笑)とも思いましたが、私が言ったことを面白いと思ってくれて、そこに共感してじゃあ俺もその夢を応援するみたいに言ってもらってとても嬉しかったですね。このコミュニティってすごい!温かいなぁ・・・って思った瞬間でした。田舎に帰った時のほっとする感じです。そういう温かさを感じていたコミュニティだったので、最終回は終わってしまう寂しさがありましたね。
あと、毎回終わってから振り返りという名の雑談があるんですけど、それも面白かったです。一部会の振り返りもするんですけど、ほとんど雑談(笑)。どうでもいいことを話してるんですけど、どうでもいいことを気兼ねなく話せる場っていいなって思っていました。

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いーぶん:講座の中で印象的だったのは、議論が予定調和では終わらない点です。鋭いどんでん返しが来て、更に議論が深まっていく所がおもしろかったですね。ファシリテーターとしても鍛えられました。また途中から、講座外の自主的な活動が自然発生的に生まれ始めたところも印象的でした。自分の専門分野を生かした勉強会であったり、『シン・ニホン』以外の本を対象とした読書会であったり。真面目な会もあれば、Clubhouseでおしゃべりしたり、zoom飲みしたりという集まりも。メンバーも時間が空いて興味があれば参加するという感じで、自由にやっていました。


養成講座で得たものは何か


ーー ズバリ、今回の養成講座で得たものは何でしょうか

だっちー:魅力的な人との出会いです。一緒の時間が心地よい、一緒に何かやりたいっていう仲間に出会えたのはかけがえないですね。講座が終わってからも同期と餃子食べに行ったり、ラーメン食べに行ったりしました。30代になって、餃子やラーメンを一緒に食べに行く出会いがあるってすごいなーって思うんですよね。そういうのがすごくいいなーって思います。単純ですが(笑)、りょーちんもぜひ次回は大阪から参加して〜!

りょーちん:「議論する目的の大切さ」ですかね。何のために話し合っているのかが明確であれば、建設的に意見しあえる事を改めて学ばせてもらいました。あと、年齢は関係ないってこと!(笑)

いーぶん:悲観論も多いこの世の中ですが、ファクトを正しく認識した上で、未来に向けて前向きに議論すること、それを行動にすることが本当に素晴らしいことだと講座のたびに感じることができ、未来のために行動し続けたい気持ちが強くなったことです。あとはみなさんと同じく、普段周りにいないような人にたくさん出会えたことですね。個性豊かで素敵な人ばかり。私が持っていない視点にたくさん触れることができました。


アンバサダーを目指す人に向けて


ーー 実は次回の第5期養成講座の運営を引き受けて下さることになった皆さん。運営の立場から、応募を考えている方に対して最後に一言ずつお願いします。

りょーちん:なんとなく「今が退屈だな」と思っている方に是非参加して頂きたいです!

いーぶん:この講座で「良い対話」を創りたいです。私が考える良い対話というのは、お互いが触発されて、対話の奥にあるものを発見して、対話の先にあるものを創っていくこと。アンバサダー養成講座は一方的に学ぶ場ではなく、みんなで一緒に創っていくものです。対話の奥に何があるのか、対話の先に何があるのか、5期参加者のみなさんと一緒に創っていきたいです。

だっちー:ポジティブでもネガティブでも何かモヤモヤした気持ちがある人にこの講座はぴったりだと思います。何か変えたい、何か行動したいという人に、是非参加して欲しいです。この講座に来てもらえたら、我々運営側はそれぞれの魅力を存分に発揮し、皆様を支えます!一緒に良い場を作っていきましょう。とても楽しみです!!

ーー 本日はありがとうございました。


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編集後記:

第4期養成講座の運営のお話を頂いた時、最初に思い浮かんだのは私が講座を受講した際にお世話になった運営の皆さんの顔でした。当時の皆さんへお返しをしたいという思いが、今こうして次の期に繋がろうとしていることを大変嬉しく思っています。
暗いニュースばかりの世の中ですが、「ではどうすれば良いのか、自分には何ができるのか」と、ニュースのその先にある問いに向き合う人が増えれば、この国の希望の総量は少しずつ増えていくはずです。そんな人々を増やすための「『シン・ニホン』アンバサダー」を養成するこの講座。現在第5期メンバーを募集しておりますので、ご興味のある方は是非以下のリンクからご応募下さい。


企画・取材・編集:狩野 慎一郎




アンバサダーズコミュニティとは ~残すに値する未来を創る~

『シン・ニホン』で投げかけられた著者のメッセージに賛同し、未来を創る動きの総量を増やすため、『シン・ニホン』の読書会を主宰する。それが、『シン・ニホン』アンバサダーです。

『シン・ニホン』アンバサダーは、アンバサダー養成講座プログラムを修了し、アンバサダーの名を冠して『シン・ニホン』の読書会を主宰することを認定されています。

運営母体は当初は出版社であるNewsPicksパブリッシングでしたが、2020年12月より、アンバサダーが立ち上げた任意団体『シン・ニホン』アンバサダーズコミュニティに。第1期から第4期メンバー、計81名※が所属しています。

※2021年5月現在


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