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シン・ニホンアンバサダー養成講座を終えて

崔益文

2か月に渡るシン・ニホンアンバサダー養成講座を終えて、シン・ニホンアンバサダーに就任した。

外国人の私がシン・ニホンアンバサダーになった理由
16年前に私が日本に留学で来た時、日本と中国の生活水準がまったく違っていた。それがこの16年間で、中国がどんどん成長して活気に溢れて、一方で日本は悲観論が蔓延している。
「今は中国のほうがたくさんチャンスがあるのに、なぜ日本で暮らすのか」。日本の友人にも中国の友人にも聞かれることがある。いろいろ理由は付けられるが、実際は日本が好きだから、私のまわりにいる日本人が好きだから、愛着があるから。だからこそ、そんな日本の現状にずっとモヤモヤしていた。

コロナで社会がますます暗くなった中、『シン・ニホン』を読んだ。データ×AIの未来、世界と比較した日本の現状、未来のための人材育成等、多くの面で学びがあったが、一番心に刺さったのは、悲観論だけでは何も変わらないということである。
著者の安宅さんがTEDに登壇した際、日本の危機的状況を話した後、(データ×AI化の)フェーズ1で乗り損ねたことは気にしなくていいと、笑顔で吹っ飛ばしたのが非常に印象的だった。本書でも明るい未来への希望、フェーズ2、フェーズ3での勝ち筋を明確に示された。
ファクトを正しく直視して、「残すに値する未来」を自ら考えて、建設的な議論を行う。そして行動する。「未来は目指し、創るものだ」、そんな気持ちが強くなった。

シン・ニホンアンバサダーズコミュニティは読者から読者に伝えることを通じて、未来を創る動きの総量を増やすために立ち上げられた。
未来を創るはあまりにも大きいテーマで、一人でできることは限られるが、アンバサダーの活動を通じて、こんな私でも自分の一歩が多くの人の一歩に繋がるかもしれない。そんな思いでアンバサダー養成講座に参加した。

アンバサダー養成講座で一番印象に残ること
異人とは何か?
どうすれば自由に妄想できるようになるか?
AI Ready化で日本人の暮らしをどう変えていきたいか?
気づきが生まれる環境をどう作るか?
残すに値する未来のために何ができるか?
・・・

2ヶ月間多様性に満ちたメンバーと、ひたすら問いを立てては議論を重ねてきた。

講座の最後に、恒例となった参加者と運営の方のチャームをお互いに書き合ったことが一番印象に残った。講座を振り返りながら人のチャームを書くことも、書いてもらうことも、こんなに楽しいことだと、とてもいい時間を過ごした。
みんなの書いている内容を見ると、人を深く見ていて、人の良いところを見つける天才たちだと感心した。講座での議論の中で、たびたび心理的安全性、自己肯定感というワードが出ていた。人の良いところを見つけようとする、尊重しようとする、人それぞれのチャームを生かしていい対話をしようとする。それこそがこの講座の心理的安全性を作り出して、妄想できる環境を作った。それこそがシン・ニホンを創る上で欠かせないものと感じた。

アンバサダー養成講座で得たもの
アンバサダーの活動の一つである読書会を開くために、ファシリテーターのスキル、良い問いとは何か、良い議論とは何かなどを実践しながら学んだ。
また、講座外で運営と参加者が自主的にみなさんの専門分野をシェアする勉強会を開催したり、実際高校教員向けの読書会、高校生向けの読書会を運営したりするなど、充実した2か月間を過ごした。

そんな中一番大きい収穫は、少しでもましな未来になるために行動しつづけたい気持ちが強くなったことである。そして、すでに仕掛けている人、これから仕掛けようとしている人にたくさん出会えたことだ。
最近「リフレクティブ・プロセッシング」という概念を知った。例えば、自分の見解に自信がある時、あえて優秀な友人を思い浮かべ「私と違う見方をする彼/彼女なら、これをどうとらえるだろう」と考える手法である。そんな時に頭に浮かべたい優秀な友人に、この講座でたくさん出会えた。普段出会わない人たちと2か月という濃厚な時間を過ごす中で、多様な視点にたくさん触れることができた。

おわりに
私のふるさと上海では、地方から上海に移住して、上海の発展に多いに貢献した人たちが「新上海人」と呼ばれている。私は日本で暮らす、日本の未来に貢献する外国人「シン日本人」になりたい。


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