ラジオの楽しみ方と糞のぶつけ合い

以前、「音楽とラジオ」という記事で、ラジオを好きになった理由を書かせていただき、その続きのようなお話です。

中学校のときは、好きなラジオをMDで録音していた。ただ、MDってたしか74分か80分までしか録音できなかった気がする…(もう忘れた笑)そうすると、好きな深夜ラジオって大体2時間だったから最後の方は録音できなかったりする。

なにが残念かって、次の番組のパーソナリティがちょっとだけ現れたりする「レア感」が録音できていなかったりすると結構へこんでた。(次の日とかに番組ブログの写真で知ったりするんだよね笑)

今も昔も、ラジオはライブ感が醍醐味だ。

面白いトーク、面白いコーナー、イかれたハガキ職人の人たち…当時の自分は将来ラジオ関係のお仕事をしたいと本気で思っていた。

何度も何度もハガキやメールを送り、読まれた時には一人で舞い上がった。読まれた時をMDで何回も聴き直した。ネタが読まれない時期は「ラジオネームが面白くないから目に止まらないんだ」と思い、ラジオネームをそのネタのつど変えていた。

自分が本当につまらないだけなのにね。それでも今でも認めたくないけど笑


高校生になり、あるクラスメイトと仲良くなった。結構変な奴だったけど、なんとなく話が面白いなと思っていた。ある日そのクラスメイトが当時持っていたらちやほやされるipodを持っていた。「変な奴だけど、どんな曲聴くんだろう…」と思い、中身を見せてもらった。

中身見てびっくりしたが、聴いてる曲は戦隊ものばかり。

「高校生にもなってまじかこいつ…」と思った。

クラスメイトに引きながらも、ipodほしいなぁと思いながらくるくるポチポチしていたら、知ってるラジオ番組がズラズラたくさん出てきた。「え?これもあれも俺もラジオ聴いてるよ!」と伝えた瞬間、「えっ!マジ!?」っとめちゃくちゃ目を光らさせて、好きな番組を語り合った。

さらにびっくりしたのは当時から今でも色んな番組で活躍しているハガキ職人で、ツイッターどころか、今じゃハガキ職人のイベントに出ているような結構すごい奴だった。(名前は隠します。本人嫌がるので笑)

正直今の言葉でいう陰キャラ。結構な黒歴史を作っては「変な奴だ」と男女問わずちょっと敬遠されつつあったが、私からしたらあいつのipodの中の戦隊ものより一番ヒーローに見えてた。


ちょっと脱線したけど、ラジオってそういう人が腕ぶん回して日ごろの鬱憤をぶつけて人を笑わせることができるツールだと思ってる。

顔も何もわからない人が、自分の性癖、自分のダサいこと、他人のおかしいところをぶつけて笑いに消化したり、「こいつよりマシな人生だ」と目糞鼻糞を笑いながらも自分の糞をぶつけて笑いあうものだと思ってる。

時にはヤンキー先生のラジオ(15年くらい前のラジオで、マミだっけ?あやふやで申し訳ないけど知ってる人いるかな?)のように、救われたり、感動したり、人の成長を見れたりもするけども、今を生きる人にとってそういう居場所もあっていいと思うんです。

正直人の糞なんて見てらんないから、聴いてるくらいで丁度良いんです。

今じゃradikoができて、好きな番組が被っても好きな時間に聴き直すことができたり、ツイッターでハッシュタグつけて実況したり、共有したりできるようになったりして、楽しみ方が増えた結果、ラジオの面白さに触れる人が増えたように感じる。ただ揚げ足とるような記事や炎上も増えて、正直もやもやするのも確かだ。

ここ近年、よくオードリーの若林さんがラジオで「時代を読め!」とツッコむ。正直ラジオだけは変わらないでくれと切に思ってる。リスナーが糞を投げてヒーローになる奇跡の瞬間を聞き逃さないよう、いつも片耳にイヤホンを指しながら生活している。

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