見出し画像

今日からレント ~灰の水曜日

 2024年のレント(受難節、四旬節)は今日から始まります。レントはイエス・キリストのご受難を思って節制をする期間。初日の今日は灰の水曜日とも呼ばれます。

 例年わが家では、レントの期間の毎金曜日に鳥獣の肉を避けるプチ・ファスティングをしています。でも、今年は茶白の子を見送ったばかりなので、その喪失感に向き合ってすごすことがレントの期間の祈りになると考え、金曜のファスティングはしないことにしました。
 いまは生活と仕事に必要な最低限のことをするのが精いっぱいで、金曜の特別メニューを考える余力がありません。
 物理的に茶白の子がいないという状態に、少しずつ自分たちの軸を合わせていく作業が、神さまから与えられた今年のレントの課題なのだと受け止めています。

 今日は夫に誘われて、お昼にちょっとだけ近所の梅園を散歩しました。紅梅と白梅が折り重なるように咲いていて、美しかったです。
 陽はあたたかく、のどかでした。
 ベンチに座って休んでいたら、目の前の白梅の枝にメジロが1羽、また1羽と集まってきて、小鳥たちのコーラスが始まりました。
 ゆっくりと流れる時間の中で、天国の楽園はきっとこんなふうなところなんじゃないかと思いました。茶白の天使が「いまぼくがいるのはこんなとこなんだよ」と教えてくれたようでした。

 火葬が終わり、日常生活をスタートさせていく中で、ふとした瞬間にわっと泣いてしまうことがあるけれど、そういうときは我慢しないで泣くようにしています。
 悲しみというよりは、たくさんたくさん愛をもらったことへの感謝の涙。そして、「だけどもっと一緒にいたかったよ」という、どうすることもできないことへの涙です。
 愛しいものが天国へ旅立ったあと、残されたものが泣くのは自然なこと。涙には心の浄化作用がありますし、こういうときこそ自分に素直になって、思う存分泣きましょう。


◇見出しの写真は、みんなのフォトギャラリーから
devaagni2000さんの作品を使わせていただきました。
ありがとうございます。

この記事が参加している募集

散歩日記

今こんな気分

ありがとうございます。みなさまのサポートは、詩や文章を生み出すための糧として、大切に使わせていただきます。また、お仕事のご依頼はページ下部の「クリエイターへのお問い合わせ」からお願いします。キリスト教メディアの出演・執筆依頼も歓迎です。