ひとかけらでいいから
パンドラの箱のように
一度開けたら
もう何も もとにはもどらない
けれどパンドラの箱に
希望が残っていたように
私にも
残っていないかしら
ひとかけらでいいから
◇高校生の頃に書いた詩です。35年ほど前、このころはまだクリスチャンではありませんでした。アドベントのいま、この詩を選んだのは、希望の御子の降誕を祝うクリスマスに、イメージが通じるなあと思ったから。当時(聖書の時代)、格差社会でつらい暮らしをしていた人びとにとって、暗い夜空に輝いたベツレヘムの星は、それ自体がひとか