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詩|短篇小説

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ひさしぶりに詩を書きたくなりました。昔はよく詩で表現していたのに、しばらく散文ばかりで。これからはまた、自然にことばを紡いでいけたらと思います。散文詩的なごく短い読み切り小説も、… もっと読む
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2023年6月の記事一覧

いまこの瞬間を愛するということ

どうしようもなく 不安におそわれるときがある はるか昔の出来事が 心に深い爪痕を いくつもいくつも残していて ふさがらない 地割れのような隙間から ゆらゆらと 不安の煙が立ちのぼってくる 理性で考えれば目の前の状況は そんな危機的ではないというのに 苦手という意味でなじみ深いひと言や かすかな気配 映像 音 それらが古い傷をひとなですると 不安の煙がゆらゆら ゆらゆら 私の心を濁していく それはもうしょうがない 目を背けるのはよそう かわりに煙が出てきたら 対抗手段として

癒やされるアジサイの映像と音楽とともに、私の詩を

 facebookで私の詩「魂を休ませる」を紹介してくださった方がいて、しかもご自身の動画作品の中にも素敵な形で引用してくださいました。  まず映像と音楽で動画をつくり、そこに要素をプラスする段階で私の詩を選んでくださったそう。光栄ですし、うれしいです。  美しいアジサイの映像にのせて、心休まる曲が流れる中、詩の言葉が少しずつ現れては消えていきます。  とても優しい世界観の動画です。  facebookのこちらのページで公開されています。  ↓ https://m.fa

魂を休ませる

がんばり続けなくてもいいんじゃないか 休み休みでいいんじゃないか そんなふうに自分をゆるしてみたら 息がしやすくなりました 「もっと」とか 「早く」とか 「きちんとしなくちゃ」とか いつもいつもじゃなくていいよ そういう力は 必要なとき、必要なところで 発揮すればいいのだから むしろ ここぞというときに使えるように ふだんから使い過ぎないことも 大事だと思うのです 自分自身が 擦り切れてしまわないように 私にとって いまは魂を休ませるとき あとでもいいことはあとにして