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手術侵襲における鍼灸治療 腸閉塞(イレウス)

手術侵襲における鍼灸治療

  • 術後疼痛に対する鎮痛効果

  • 術前鍼通電による手術侵襲における免疫抑制系路抑制の示唆

  • 術後の腸管運動促進

などについては明治鍼灸大学(明治国際医療大学)外科学教室にて、また様々な鍼灸臨床や鍼灸研究論文と出会わせて頂きました。

開腹手術後の癒着性腸閉塞(イレウス)においても鍼灸治療は一定の効果を示すと感じております。

腸閉塞(イレウス)とは様々な要因によって小腸あるいは大腸に通過障害が生じる状態です(癒着性腸閉塞の多くは小腸に生じる)。

普段の食事も配慮され、痛みも伴う難解な症状でありますが、多くの鬱滞や、イライラ感への治療穴である太衝穴(足背部)への刺鍼や、腹部や頭部への刺鍼を思慮深く組み合わせることで、症状の和らぎを感じるとのお声を頂きます。

過去の臨床や研究論文より、日々模索し、その方に沿う鍼灸治療の研鑽に励む次第です。



鍼通電刺激は、手術侵襲による ACTH,ノルアドレナリン,アドレナリンの上昇を抑制し、NK細胞活性抑制,リンパ球芽球化反応の抑制を防止、または回復を促進させることが示唆されており、
また、末梢神経損傷部への刺激は神経再生促進効果が期待できます。


鍼灸学士 鍼灸師
高倉 直樹

LE CREE 総合鍼灸 高倉

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