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Istituto Marangoni Milan マスターコース留学記 〜学校編2〜

【[学校編2]授業開始】
さて、遂に授業が始まりました。
まずマランゴーニでの授業構成ですが、学年度がセメスター1とセメスター2から構成されており、10月〜1月、2月〜6月という形で2学期に分かれています。
その都度試験が行われ、合格者が次学期に移ったり卒業することが可能となります。今年度の私のマスタークラスの構成は20人ほどで、全体でおそらく4クラス程度にに分かれています。授業はイタリア語か英語かを選択することが可能で、英語選択の私のクラスはイタリア人がいないため様々な国からの留学生が集まっています。
本題の授業についてですが、今年度のセメスター1の授業の種類は以下から成ります。
[Fashion design]  [Design methods]  [History of contemporary fashion]
[Image digital processing]  [Product engineering]  [Visual research]
の6種類となります。そのうち既に受けた3種類について説明します。

[Fashion design]
この授業は、学期を通して自分自身のコレクション制作を行います。
まず初めにリサーチブックと呼ばれるA3のスケッチブックに、自分が決めたコンセプトに対するリサーチを行い、そこからどんどん思考を発展させていく形でブックを完成させます。コンセプトから派生し、アート、音楽、映画などファッション以外からのリサーチ、生地の加工やサンプル、使用する技法の見本、デザインに至るまでの考え、社会的問題への関連性など、、とにかくリサーチを大量に行い、一つのブックを仕上げます。
その後、データなどで実際のポートフォリオの制作が始まります。
リサーチブックで詰め込んだアイデアや大量のデザイン画の中から抽出し、きちんと見せられるポートフォリオとして完成させます。
実物を作るところまでは強制ではないため、その後各自で仕上げたい場合は制作まで行います。

[Design methods]
この授業では、実際の大きなブランドとのコラボを行います。
実際のブランドのクリエイティブディレクターなどが先生となり、生徒は各自そのブランドにデザインの提案を行います。
マランゴーニでは、N21, TOD'Sやその他大きなブランドと提携しており、実際のクリエイティブディレクターに自身の可能性を伝える大きな機会となります。
今年度におけるコラボブランドはまだ未公表(ワクワク)のため、発表され次第追記いたします!

 [Product engineering]
この授業では主にCLOという3Dアプリケーションを用いて、3Dモデリング技術を培います。各自ソフトをダウンロードし、オンラインにて授業が行われます。(マランゴーニではある程度スペックの良いPCの購入が必須となります….)
習得したスキルを用いて上記2つの授業でのポートフォリオ制作にも使用するので、かなり難しいですが重要な授業となります。




以上、既に受けた授業の軽い紹介でした。
おそらく他の教科に関しても主にリサーチブックやポートフォリオ制作に役立つスキルを身につける内容かと思います。
海外の服飾学校特有だとは思いますが、マランゴーニではやはりコンセプトの部分が非常に重要となるので、ほとんどの授業がそこに焦点を当てて行われているイメージです。
また授業を受け次第、他の教科についても追記いたします。
それでは!




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