見出し画像

【お題拝借】命のことを考える (60歳・主婦)

練馬区にお住まいのIさんから頂いたお題を紹介します。

杉並区の「堀ノ内斎場」でお題を拝借しました。

私の中では「もっと子供たちに迷惑かけてよ」との思いが残っていますが、
母は最期まで誰にも迷惑をかけること無く97年の天寿を全うしたんだと思います。母らしく。

60歳・主婦Iさん

私も大好きだった彼女のお母さまが先日お亡くなりになり、Iさんから頂いたお題「天寿を全うした」を拝借して、「命のことを考える」を「未来を輝かせるツール」に変えたいと思います。

【私ならこう考える】

生命について考えるとき、人知を超えた細胞分裂の爆発力 に驚かされます。
人は一生の間に一京回の細胞が分裂すると言われています。
1回分裂するごとに2倍となり、n回分裂すると2のn乗個(2n個)になります。
2^2=4 
2^3=8 
(中略)
2^10=1,024  
2^20=10,485,791
2^30=1,073,741,824 ・・・・・・・・・・。

ちなみに「」の記号は「べき乗」を表し、
同じ数を自身に何度も繰り返し掛け算する計算方法です。

母親の闘病

私の母親は33年前、57才の時に癌でこの世を去りました。
亡くなったのは癌が発見されてから13年目でその間大きな手術を3回しました。
癌細胞は1つが2つに分裂して増殖していくのですが、分裂して体積が2倍になる(ダブリング)のに要する時間(タイム)のことをダブリングタイムと言います。
 
1個の癌細胞(0.01mm)が10回分裂を繰り返すと1,024個(約0.1mm)になり、
さらに30回分裂を繰り返すと1,073,741,824個となり(約1㎝)になり、
1㎝になってようやく画像で見える大きさになり、運が良ければ早期癌として発見されます。

癌細胞が怖いのは1㎝から10㎝(約1兆個)の末期癌になるまでの間は、
ダンブリングタイムが一気に加速することです。

私の母親は、早期の乳がん⇒早期の子宮癌⇒早期のリンパ癌で12年間、
そこから先は ダンブリングタイムが一気に加速して肺に転移し、
半年後に命を落としました。
私たち家族は「ベキ乗」の爆発力になすすべがありませんでした。

自他一如

自他一如」とは、「自分と他人は一つの如し」という仏教の教えです。
要するに「自分の命も他人の命も 繋がっていて同一である」ということです。
この“繋がっていて同一である”という 人知を超えた感覚 を「ベキ乗」で味わうことが出来ます。
 
いまここに自分が存在する為には、母親と父親の2人が必要です。
母親が存在するためにはその母親と父親の2人が、
父親が存在するためにはその母親と父親の2人が、
それぞれ必要です。
こうして自分から
10代遡ると  今ここに自分が存在する為に関わった人の数は1,024人
20代遡ると  今ここに自分が存在する為に関わった人の数は10,485,791人
30代遡ると  今ここに自分が存在する為に関わった人の数は1,073,741,824人
 
30代遡ると自分に関わった人は10億人を超えてしまいます。
33代遡ると今地球上に生きている人の数を超えます。
そのことを思うとき
私の中で自他一如の教えが少しだけ腹落ちします。

命のリレー

 「命のリレー」は歌手の“中島みゆき”歌です。
ご存じの方も多いと思いますが、出だしの歌詞をご紹介します。
 
ごらん 夜空を星の線路がガラスの笛を吹いて 通過信号を出す
虫も獣も人も魚も透明なゴール目指す
次の宇宙へと繋(つな)ぐ
この一生だけでは辿り着けないとしても
命のバトン掴んで 願いを引き継いでゆけ
この一生だけでは辿り着けないとしても
命のバトン掴んで 願いを引き継いでゆけ
 
自分の母の、
56年の長きに渡りお付き合いさせて頂いたIさんのお母様の、
あの時の言葉の、あの時の表情の、あの時の行動の熱が私の中にイキイキと残っています。
自分の母も、Iさんのお母様も 命のバトンを渡して去っていったのだと思います。

 以上、私の辿り着いた(まとまりの無い)体感的生命感です。
Iさんのお母様の死に直面して、皆さんと共有したくなりました。
 
アナタの輝く未来のために!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?