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鉄則6 :経営の要(かなめ)のマネジメントを機能させる

(ⅰ)「今の自分の為<組織貢献<将来の自分の為」を腹落ちさせよ

■人生100年の時代に必要な4つの無形資産

21世紀は“人生100年の時代”と言われています。
その一方、多くの人が「人生70年から人生が30年延びることのリアルに気付いていない」のが私の実感です。
私のリアルは、50歳までの前半のキャリアは「プレキャリア」、
50歳以降の後半のキャリアは「本番キャリア」です。

80代、90代の多くの人生先輩へのインタビューを通じて、私が今の20代、30代、40代の皆さんに伝えたいことは、「本番キャリアに向けて、お金などの有形資産以上に、社会とつながる力(>稼ぐ力)と言う無形資産構築の準備が必要」と言うことです(下段  図表6-1参照)。

65歳以降の35年間を、貯蓄の取り崩しと年金支給だけで生きていくのは現実的でありません。必要な無形資産は次の4つです。
(詳しくは拙著「新・働き方改革」をご参照)
得意分野人的ネットワーク社会ニーズ視点健 康

図表6-1【老後の2000万円 VS 無形資産】

■“今の自分の為<組織貢献<将来の自分の為”の視点

バブル崩壊後、三種の神器というモチベーション・ドライバーが喪失した今、社員のエンゲージメント(やる気)を如何に引き出すか、マネジメントに求められる役割は今まで以上重要になりました。

その役割を果たすためにマネジャーがやるべき仕事は、社員の視点を変えて、社員の意識を改革することです。
新たな視点は、“今の自分の為 < 組織貢献 < 将来の自分の為”です(図表6-2参照)。

図表6-2【「貢献」は今の組織の置き土産】

意識改革は、
① 今の仕事を通じて、意図した能力と経験を獲得し、今の組織に貢献する。② 将来、貢献は今の組織の置き土産とし、貢献を通じて獲得した実績能力経験を本番キャリアに持ち込み、後半人生を輝かせる、です。

「50歳を過ぎたら後は“楽”しよう」「上司に取り入り“出世”しよう」など
ケチな話ではありません。自分の本番人生を輝かせる話です。

マネジャーはそのことを社員に腹落ちさせて、今の仕事に取り組むやる気を引き出す。これが会社を蘇えらせるマネジメントの鉄則です。


(ⅱ)「4C起点で、社員の貢献≒社員の成長」を支援せよ

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