【キャリア相談】選ばれる会社になる(67歳・元会社社長)
名古屋市にお住いの67歳の元会社社長Yさんから頂いた相談を紹介します。
そこで今回は、Yさんのキャリア相談「選ばれる会社になる」を頂戴して、「選ばれる会社になる」を「楽しみに変えるチャンス」にしたいと思います。
【私ならこうする】
マーケティングとは
「ターゲットを特定させて定義して、そこから望まれる商品やサービスを理解して、それを提供すること」です。
このマーケティング視点から
私たちは誰から「選ばれる会社」になりたいのか?
そのターゲットからまず確認したいと思います。
・人事部の方なら「転職希望者」から「選ばれる会社」になりたい
・営業部の方なら「お客様」から「選ばれる会社」になりたい
・調達部の方なら「取引先様」から「選ばれる会社」になりたい
・総務部の方なら「株主」から「選ばれる会社」になりたい
・経営陣の方々なら「社員」から「選ばれる会社」になりたい
となるでしょうか。
「感知されていない領域」
実は、我々が「選ばれる会社」を考える時にイメージするターゲットの外には圧倒的多数が生息する「感知されていない領域」があります。
この領域まで戦略を広げると
・人事部なら「世の中の大学生・社会人の方々」をまずは「感知されている会社」にしたい
・営業部なら「世の中の未顧客の方々」をまずは「感知されている会社」にしたい
・調達部なら「世の中の未取引先の方々」をまずは「感知されている会社」にしたい
・総務部なら「世の中の未株主の方々」をまずは「感知されている会社」にしたい
となります。
企業が戦略を考える際
この圧倒的多数が生息する「感知されていない領域」を「意識する」か「意識しない」かで、戦略の中身は大きく変わります。
ではターゲットが特定させて定義されたとして、
次にそのターゲットから「選ばれる会社」「感知されている会社」となるための「経営ビジョン」を考えてみたいと思います。
「経営ビジョン」をゼロベースで見直す
作れば売れた高度経済成長時代。
多くの企業は「経営ビジョン」に「お客様第一主義」を掲げました。
その高度経済成長時代はバブル崩壊(1990年)とともに終焉しましたが、
未だ多くの企業は次の成長戦略が見えないまま(作れば売れる時代に作った「お客様第一主義」の「経営ビジョン」を掲げたまま)もがき苦しんでいます。
ではどうしたらその迷路から抜け出せるのか?
私はその答えを本日のテーマに見出しています。
結論は、我々のターゲットは「お客様だけでは無い」と言うことです。
① 我々のターゲットは誰なのか?
② それぞれのターゲットに「選んでもらう」「感知してもらう」為の「決め手の〇〇」は何か?
その2点を徹底的に議論して決めて、それを「経営ビジョン」として掲げ、社内外に宣言します。
例えばこんな感じです。
1.私たちは 社員の〇〇を実現するために 努力し続けます。
1.私たちは お客様の〇〇を実現するために 努力し続けます。
1.私たちは 取引先様の〇〇を実現するために 努力し続けます。
1.私たちは 株主の〇〇を実現するために 努力し続けます。
「行動指針」をゼロベースで見直す
「経営ビジョン」の実現は全て
企業に所属しているメンバーの行動の質と量にかかっています。
質と量を高めてもらいたい行動は何か?
それを徹底的に議論して決めて、それを「行動指針」として掲げ、社内外に宣言します。
例えばこんな感じです。
1.経営陣は 次の5点について責任を担いその責任を果たす為に◎◎を行動します。
1.マネジャーは 次の5点に対して責任を担いその責任を果たす為に◎◎を行動します。
1.一般社員は 次の5点に対して責任を担いその責任を果たす為に◎◎を行動します。
そして
経営陣の行動の質と量は、経営者向け評価制度でチェックして本人にフィードバックします。
マネジャーの行動の質と量は、マネジャー向け評価制度でチェックして本人にフィードバックします。
一般社員の行動の質と量は、一般社員向け評価制度でチェックして本人にフィードバックします。
どうでしょうか?
「選ばれる会社」になるか否かは、トップ以下経営陣の覚悟一つです。
キーポイントは
経営ビジョン、行動指針、評価制度 における「一貫性」です。
ぜひ検討してみてください。
アナタの輝く未来のために!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?