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【お題拝借】相手のリズムに合わせる(46歳・会社員)

千葉市にお住まいの46歳会社員Kさんから拝借したお題を紹介します。

杉並区久我山亭(片木自宅)で「そら豆の会」を開催。
23名の方が集まった会場でKさんからお題拝借。
主役のそら豆です。
酔っ払いが日本酒「獺祭(だっさい)」を抱えています。

若いZ世代の社員が持っている感性やリズムに触れることが
頭を固くさせない秘訣だと思って付き合っています。

46歳・会社員Kさん

そこで今回は、Kさんから頂いたお題「Z世代の感性やリズムに触れる」を拝借して、「相手のリズムに合わせる」を「未来を輝かせるツール」に変えたいと思います。

【私ならこう考える】

私は40年ほど前、「相手のリズムに合わせる」ことの重要性について、
野球の読売ジャイアンツをV9に導いた時代のヘッドコーチ、
牧野茂(まきの しげる)氏から教えてもらったことがありました。

牧野ヘッドコーチはトヨタ主催の社員向け研修会の講師として愛知県豊田市のトヨタ本社で、「相手のリズムに合わせる」ことの重要性について具体的事例を使って説明してくれました。

牧野氏からの1つ目の問い

《以下の場面で読売ジャイアンツは誰の査定をマイナスにするか?》
時は伝統の巨人対阪神戦。
9回裏、1対0で巨人が1点のビハインド、巨人は最後の守りに、阪神は最後の攻めに入りました。
攻める阪神はツーアウト、ランナー一塁 バッターは4番の掛布。
守る巨人のピッチャーはエースの江川。

この場面で、
ピッチャー江川がその日最速の直球を掛布の胸元スレスレに投げた。
バッター掛布は江川の決め球を捉え三塁手と遊撃手との間にヒット性の強烈なゴロを打った。
巨人の遊撃手はその強烈なゴロを横っ飛びで捕球し、一塁から二塁へ走塁するランナーを刺すため 二塁ベースに入る味方の二塁手目掛けてボールを投げた。
味方の二塁手がベースに入るタイミングが一瞬遅れ、遊撃手が投げたボールは外野に転々と転がり阪神の2人のランナーは三塁と二塁にそれぞれ進塁した。
 
さてこのケース。当時の巨人は誰を減給査定するのか?
ピッチャーの江川か? 遊撃手か? 二塁手か?
 
私はベースに入るのが遅れた「二塁手」が頭に浮かんだのですが、
牧野ヘッドコーチの答えは「遊撃手」でした。
牧野氏曰く、
プロとして「相手のリズム」を無視するプレーは絶対に看過できない。
何故ならそのことを理解出来ない選手はその後二度三度と同じミスを必ず犯す。
という考え方です。

牧野氏から続いて2つ目の問い

《なぜプロの選手が簡単なキャチボールの練習をするのか?》
牧野氏の答えは
「キャッチボールは肩慣らしにあらず。
巨人では相手のリズムに合わせる練習としてキャッチボールを命じている。」
「キャッチボールとは、さまざまな場面を想定しながら、相手が一番捕り易いところに球を投げることを目的にしたイメージトレーニングである。」
と言うことでした。

自分のリズムVS相手のリズム

リズムの意味を辞書で調べると、
強弱・明暗・遅速などの周期的な反復
事例として「生活の―が狂う」
と出ています。
 
私たちは喋りたがりで、気付くと相手に対して自分のリズムで話をしてしまいがちです。
しかし会話の相手を注意深く観察してみると、
相手の声の強弱、表情の明暗、話すスピードの遅速が
こちらの話に対して刻々と変化していることに気付きます。
 
相手のリズムに合わせる」って口で言うのは簡単ですが、
意識して訓練しないと、身に付かないことが分かります。
 
しかし牧野氏は講演をこんな言葉で締めました。
「私たち巨人軍は、こうした地道な訓練の積み重ねによってV9を達成しました。」
 
どうでしょう。
まずは一番身近な人を相手にイメージトレーニングしてみませんか?
 
アナタの輝く未来のために!


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