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本は誰のものなんだろう。

ライターの仕事やら家事・育児やら、今後の働き方について考えたりしていたら、あっという間の数日。

私、仕事以外にも広報のボランティアをしたりしているので、まぁまぁ忙しくしています。

直近のルーティンを簡単に書こうとしたら、家事・育児にまつわる羅列が怠くなり書いたものを消しました。

さて数日ぶりのnoteの話題は「本」について。

ずいぶん会っていませんが『ソフィーの世界』を読みながら国家資格の勉強をしつつ「本の装丁の修復」について学んだりワークショップを開催していた女性が話していたことが、とても印象的だったのです。もう6年以上も前に聞いた話なので、おおまかな内容しか覚えていないのですが、彼女曰く「本」というものは、ヨーロッパ中世時代はインテリアの一つとして扱われていた側面があり、ある種の特権階級しか所持出来なかったのだという話でした。

私は身近にいる本好きな友人たちに比べて”多読派ではない”部類の人間だからか、彼女の話を聞くまで「本の起源」について興味を持ったことすらありませんでした。

すこし調べてみるとエジプトの”パピルス(小学生の頃に夢中になって読んだ『王家の紋章』初期に登場していて知ったアレです!古代エジプト時代、茎の繊維でつくった一種の紙。)に始まり、12世記ごろ紙が中国で発明されてヨーロッパに伝わり産業革命を経て、印刷技術の発明や工場、人々の識字率の向上などの時代背景もあり多くの人たちが今の形に近い”本”を手にすることが出来る様になったらしいんですね。(いくつかのWEBコラム参照しました。)

さて冒頭の彼女の論である「ある時代において、本は特権階級のインテリアであり庶民が手にできるものではなかった。」に基づく情報ソースには、まだ出会えてないんですが。「装丁の修復」をライフワークのようにしていた彼女の言葉はとても印象的だったのでもう何年も会わなくなった今も、本について考える時に思い出します。

ここ数年は紙の本より電子書籍の売れ行きがいいというニュースを最近読んだばかりだし、それも時代の流れなんだろうなとも感じます。実際に我が家において”紙の本”はどんどん置き場がなくなり、こどもが出来てからは家族が増えた分本にまつわるスペースへの重要度は低くなって来ている気がします。

iPadなどのタブレットで電子書籍を読む方が、場所も取らないし数百冊の本をいっぺんに持ち歩くことだって出来きるのかも知れません。

そういった時代の流れにソツなく乗って電子書籍に移行するとして。さて?じゃあ紙の本は買わなくなるのだろうか?と考えてみると。

「いや〜!やっぱりお気に入りは欲しくなっちゃうし時折、本棚から出して読みたくなっちゃうよね。」

と思うんですよね。子ども達がもっと大きくなって、とうとう本棚の置き場に困るようなことになったら、その時に合った方法で本を所有する方法を考えることになると思います。

私が自分の子ども達(双子)と同年代の時分を思い返すと、両親がプレゼントしてくれた百科事典や図鑑を毎日好んで開いていました。好奇心につられた純粋な読書の副産物として、目的の本が収納されている棚に並ぶ『シェイクスピア全集』の装丁が気になり意図せず手に取ってみる・・・というような経験を、我が子にもして欲しい気持ちがあります。

まだ夏真っ盛りのような気温の沖縄ですが、読書の秋の足音が確実に近づいて来ました。


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