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トラウマというハリボテ

本当になんでもないことなんだけど、
他人が私に言った一言で
たまにトラウマが呼び起こされることがある。

ほんとたまに。1年に1度くらい。

今日がその日だった。

その言葉を聞いた瞬間に涙が勝手に出てきて、
動悸が止まらなくなる。呼吸ができなくなる。
自分でもよくわからない感情の波にさらわれる。

昔の私ならここで、
人間関係を自分から断ち切ってしまったり、
引きこもってしまっていたのだけど、

21歳の私はかなりそこから成長したようだ。

まず先に『言われた言葉』と『言葉を発した人間』を
一旦離して考えることができるようになった。

その人は悪意を持って言ったわけではない。
その言葉は適切な表現であったのかは知らないが、
傷つけるために言ったわけではない。

なんでもない小さなことだけど、
これを瞬時に認識して自分に落とし込めるようになったことが
1つ成長したことだ。

切り離して考えないと、
トラウマの解消への道をねじ曲げてしまうから、
冷静に切り離していく。

切り離した後は、丁寧に自分の過去の記憶探索をしていく。
トラウマの根源を探していく。

今回のトラウマの最古の記憶はいつだろう。
それはいつどこで、どんな状況で、
発した相手と私はどんな精神状態だったか。

感情をぐっと押し込めて理性的に考える。
高校や中学の時の狭かった私の視野が、
現在の私によってこじ開けられ広がっていく。

あの時、あの人は緊張状態だったのかもしれない。
余裕がなかったのかもな。
言った本人が聞けばただの皮肉かと思うかもしれないけど。

ぶつぶつと自分が勝手に納得できる理由をこじつける。
これは全然筋が通ってないめちゃくちゃな理由でもいいから、
こうやって過去の自分のために
もやもやした心に住所を定めていく。

これで人に当たることもなく、
自分のことは自分で解決できる。
不器用な私はこれができるまでなかなか時間がかかってしまった。

扱いにくい自分だけは自分で処理したいから。

あと重要なのは、言葉を受け取る自分の体調をしっかりみておくこと。
傷つく時は大体ホルモンバランスや自律神経が不安定だから、
栄養のあるものを食べてしっかり寝ること。
あとゲームして映画見ていっぱい人と話すこと。
セロトニンセロトニン!

いっぱい幸せを感じていよう。

トラウマなんてただ自分が仕掛けたハリボテの演出だから、
自分の足を止めるほど大層なものではない。


トラウマという概念を自分の意識から無くすための戦いを
今日も続けていく。


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