中原中也「サーカス」/遥奈

◆時間旅行シリーズ◆
中原中也さんの「サーカス」を私なりの解釈で音楽と映像にしました。

様々な地をまわり、人々の日々の悲しみを一時忘れさせてくれるサーカス。
皆を楽しませてくれるはずのサーカス。
だけど、みんなと同じようには思えなかった心を、この詩には感じました。

みんなの心を惹きつけてやまないサーカスですが、
その華やかさの裏にあるものを中也さんは見つめていたのではないでしょうか。

そしてこの詩は、まるで現代を風刺しているかのようにも感じました。
みんなの退屈や憂鬱を一時わすれさせてくれる、埋め合わせてくれる、
テレビや、SNSや、ゲーム、などなど…。
それらを活用していながら、ふ、と思います。
本当の幸福とは、何なのでしょうか?

情報に踊らされて、流されて、
自分の本当の気持ちや直感を、忘れてしまってはいないか?
自分を失ってはいないか?
そうこの詩に問いかけられているような気がしました。

そして、そんな鰯(いわし)の群れからはぐれてしまったからには、
自分が本当に素晴らしいと思えるものを、
自分の心が素直に感じる事を、
今こそ私は、信じてみようと思います。

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