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Serendipity ~接客サービスのスペシャリストたちのセレンディピティ集~

 前回のサロン内容を投稿「対面接客の可能性を実践者たちと考える」した際、文末にこんなことを記載しました。

 serendipity

 買い物をするための手段・選択肢が増えることは豊かなことであることは確かであり、もっとシンカすることでしょう。同時に、残しておきたいことはモノとの出会い・ヒトとの出会いにおけるserendipity(セレンディピティ)です。生活・人生を、より一層豊かなものにしてくれるのではないかと考えています。
 そのために、店舗にはお客さまにとってより良きモノとの出会いを繫げる役割になる接客・サービスのスペシャリストが存在していて欲しいと願います。

 10月19日の定例サロンでは、このキーワードをもとに”日頃の接客で心掛けている実践例”や”メンバー自身が経験・体験してきたこと”について、共有しました。

📝自身の経験・体験談:
・ルームウェア(プレゼント用の買い物)、「プレゼント用」「喜んでもらえますように!」(嬉しい気持ち)になったので、同じようにされて嬉しかったことは自身も店頭で接客時に心がけ=真似している。
・セレンディピティという映画が大好きで、当時携帯のアドレスにSerendipityってずっと使ってました。🥰主宰が投稿した前回のnoteを見てときめいてました!幸せな偶然、出会いがあると、そのお店に通いたくなるのわかります!お店のスタッフさんとのの出会いも、装飾との出会いも、いろいろあります!
・百貨店(デパート)コスメフロアで巡回しているときに、yellowベース・blueベースという似合うものを知らないときに、パレット前で悩んでいたら、「何かお探しですか?」と声をかけられたことがある。(アプローチ)「似合う色がわからなくて、迷子だ」と伝えたところ、スタッフから「Y(イエロー)/B(ブルー)ベース」の話題がたまたま出てきた。「お客さまの可能性は無限大ですね。それでは試してみませんか?」というアドバイスをされ、(テスターを広げてくれた)、あれもこれも欲しくなって、5色も購入したような経験がある。結果、2年間(指定のスタッフさんがいらっしゃる間)通い続けた。=ロイヤルカスタマーになった経験がある。#無限大 というキーワードが忘れられない。

📝接客サービスしてきたエピソード
・メイクのベースカラーから・・・、ジャケット2色で悩んでいらっしゃるお客さまがいらした際(今年の営業自粛の期間にイエロー・ブルーベースのカラー勉強をしておいた)、悩んでいらっしゃるアイテムも同様の知識を活かすチャンスが到来!(髪色や肌などの話題に)、お客さま自身もイエロー・ブルーベースについてお化粧品でその話題があったばかりだったとこのこと。偶然、同じ話題で説得力が高まった様子。お客さまにとって、この接客がハッピーハプニング(情報)や消費者としてセレンディピティになっていれば嬉しい。
・店舗で接客をしている(複数のお客さまに同時に接客)をする状況、お客さまのスカート検討について(色違いを偶然試着)、お客さま同士(向かい合う試着室の形状)「このスカート良いですよね」と互いに嬉しい会話が・・・お客さま同士がつながった瞬間(距離が縮まった関係)双方にご購入してくださった。これもハッピーなハプニングだろうと振り返り。
・取り扱う商材(魚)でも、例)カツオが8本入荷(そのうちの1本、とびぬけて脂がのっている)そのときに、お客さま(常連様)の顔を思い浮かべた。お客さまが購入したいと思っていたものとは異なったものの、「とっておいた!」というおススメの一言で購入。今日の○○に出会えたことの積み重ね。

🍀サロン参加メンバーの所感
・買い物でも人の出会いも含め、共通点・同じものを見ている(運命を感じる)、ココロの距離が近づく瞬間でありリアルな場面にこそ、このようなことが発生するのではないか。
・同姓同名があったら、「同じ!」と言って関係ができるのも同様。

📝自身の経験・体験談:
・運命を感じやすい。接客の中でも「似合うものだと思っていなかったものをお勧めされた」出会いというのにも運命を感じる。以前、温泉旅行したときに(もともと小学校が廃校になったものを活かした道の駅に立ち寄ったことがある。そのディスプレイが元々の“学校”という要素を活かしていて、それはインスピレーションになり、自身の仕事に活かすアイディアの素になったような経験もある。“素敵なものに出会う”というモノとの出会いもSerendipityだなと感じている。

📝接客サービスしてきたエピソード
・常に意識していることとして、入口でフロアマップを広げている高齢の方「お店を探しているんですか?」「場所がわからないので、連れていってほしい」と要望されたことがある。店頭近く(曲がり角)までご案内したが、店舗から離れた状況を見ていた店長から「大丈夫でしたか?」と声をかけてくれた。働く仲間や上司から声をかけてもらえたこともセレンディピティ。1週間後、ご案内した高齢男性から御礼を言いに来てくださった。店舗での接客サービスだけではなく、館内(施設)のどこにいらっしゃるお客さまにも自ら声をかけたことで、結果互いにとって素敵な出会いにもなる。#言葉をかける #言葉をかけられる  リアルな場ならではのことかもしれない。

🍀サロン参加メンバーの所感
・どこで働くのかということも、引き寄せていることなのかも。
・異なる立地で勤務することになった際、顧客様となってくださった方もスタッフ自身の異動のタイミングでお客さまも近隣に転勤となる。ミラクル・ここで会えるとは!

📝接客サービスしてきたエピソード
・まさに本日来店のお客さま、視界外から近づいてこられ「君の格好がしたいから、同じものが欲しい」と突然袖をつかまれ声をかけられた。お客さまにヒアリングを重ね、要望に沿ったものを紹介することにつながって「君に声をかけてよかった」、お話をする中で83歳の男性ということが判明。自分から話しかけて接客をしていたら「高齢の方という先入観で商品をすすめていたかもしれない」「お客さまから声をかけてもらえたことで提案がお客さまの要望に沿えたことになったのかもしれない」久々に自分の好きな(好み)に出会えたことで、スタッフにお声かけしてくださったことがわかった。
(実は複数店舗を視察または観察をされ、お客さまは“この人だ”と思って、お声かけしてくださったこともわかりました。)
・興味があるお客さまだけではなく、お話をしてみることで理解できることが多数あることも実感している。
・ヒトとの出会い(接客という仕事)、より多くの方と会話をして、日々の些細なことから大きなことまで理解することにもなっていく。
・お客さまとは一期一会だと思いながら、仕事をしてきた。次にお会いできるタイミングが“いつ”かはわからないから、偶然だけれど必然にする。“つくれる”のではないかという気持ちでお客さまと向かい合うことにしている。ココロに残ることを生み出すことの可能性が見えた。楽しい時間をつくっていきたい。

📝自身の経験・体験談:
・サロンの活動を通して、メンバーが所属するブランド(※本人は勤務する店舗ではなくても)通うようになった。偶然の出会いから、“気になる存在”になることで、●●●さんがお勤めの・・・という信頼とか期待に人→店→ブランドになっていく経過を体感している。

📝接客サービスしてきたエピソード
・正直に伝えること。「良いですよ」と商品の提案をすることはできても、良し悪しを明確にし、正直に言う。お客さまは信頼してくれる。=絶対次に来てくれるという経験を積み重ねてきた。

🍀サロン参加メンバーの所感
・SerendipityとSynchronicityという言葉があるが、セレンディピティについては、気づくことができる能力と捉えている。価値のある偶然にしていくこと。一方シンクロニシティは同時に発生した(共時性)とも訳されているように”いま”おきたことであり、その違いにも意識したい。


改めて、セレンディピティとは?

[名]ものをうまく発見する能力,掘り出しじょうず;幸運な発見

goo辞書より

セレンディピティ◆別のものを探しているときに、偶然に素晴らしい幸運に巡り合ったり、素晴らしいものを発見したりすることのできる、その人の持つ才能。

英辞郎より

the occurrence and development of events by chance in a happy or beneficial way.


Google翻訳より


最近、”リアルに会うっていいよね”という言葉を互いに交わす場面が”リアルな場”で多くなったように感じます。実際に誰かと会い、言葉を交わし、共に様々なことを体験・経験したことで共有し、記憶(思い出)になっていく。当たり前のようなことですが、”貴重な機会”になってしまった2020年、そのひと時を”店舗””買い物””食事””サービス”という一面を担う職業を選択した私たち #シンカするオトナの部活 は、どんなセレンディピティをおこすことができるのでしょうか。

『一期一会』という言葉がサロンメンバーから出てきましたように、対面できることや誰かのお手伝いをできる機会に恵まれていることを再認識したいと感じました。

Serendipityって言うと、まさに映画化できるような話題のようなハードルの高さを感じていましたが、#ハッピーエピソード と例えてくださった方もいらっしゃいました。日々のちょっとした #ハッピーエピソード を見逃さないようにしたいものです。

あーよい天気!こんな日に旧友と会えるコトは”ハッピーエピソード”ですよね??

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