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TOEICに大学時代を費やすことと、レッドオーシャンに飛び込むこと


経営学の領域では、ポジショニングという考え方がある。

ライバルが集中しているところを避けるために、マップを書く考え方だ。

大学に入学した後「英語を勉強しよう」「TOEICを受けよう」という掛け声や同級生をたくさん目にした。

しかし自分と同じかそれ以上に優秀な人がひしめき合う中で、同じようにTOEICに全身全霊をかけても、それは競合が多いレッドオーシャンに飛び込むことになる。

4年後の就活で大学時代に力を入れたことは「英語の勉強です」「TOEICです」と、金太郎飴のように口を揃えた大学生が行列を作る。

ならば「真剣に向き合う人は少ないけれど、有用な知識」に時間とリソースを全面投入する方が勝算は高い。少なくともお金を稼ぎたいと思うならば。

TOEICは足ぎりを受けない程度に、ほどほどに700点ほどの点数をとって残りのリソースをさっさと自分が決めた勉強に注ぐことだ。私は大学1年生の冬に、そう決意して、最低限を除いた英語の勉強を一切放棄した。

大学教授すらたこつぼ化するほどに専門に分かれることでポジショニングを行なって研究をしている。
いわんや一回の平凡な頭脳を持った大学生がTOEICという競合が密集していそうな勉強だけに一点特化して大学生活を過ごしてしまったら勝ち目がないと考えたのだ。

それから私は学部の専門科目に一番時間を費やした。
学部では成績を表彰され、学んだ内容を下敷きに外部の論文コンテストに投稿したら優勝した。

3年後、私は就活で軒並み受かった。
正しくないかもしれないが、私はそのように大学時代を送った。

2022.11.02
そろそろ大学という象牙の巨塔から追い出されるにもかかわらず、到底その学問の頂の入り口に手をかけられているのかさえ怪しい、大学4年生の11月に。

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