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第6回新宿ケアフロンティア


新宿ケアフロンティアとは

新宿歌舞伎町を拠点にする新宿デイサービスは
地域で高齢者を見守る、新宿の福祉を盛り上げたいという思いを元に
誰でも参加することのできる「新宿ケアフロンティア」という勉強会を
月に一度開催しています。

第6回新宿ケアフロンティアの概要

1月30日に行われた第6回新宿ケアフロンティアのテーマは
「アクティブシニア向けサービスへの挑戦と実態」です。

今回はSOMPOケア株式会社ウェルエイジング事業部
いきガイド世田谷の尾田淳(おだまこと)さんにお越し頂きました。
 
いきガイドとは、
オトナの生きがいと活力をサポートする介護保険サービスで、
アクティブシニア
(自分なりのこだわりや価値観を持ち、仕事や趣味に意欲的なシニア世代)に向けて展開しているサービスとなっています。

「健康」
「食事」
「愉しみ」
「見守り」
「つながり」

の5つのカテゴリーで、
ご要望やお困りごとに合わせたサービスを提供されています。

今回は、いきガイドを中心にアクティブシニア向けサービスへの取り組みや課題についてお話がありました。

アクティブシニア向けサービス

市場規模について

まずはじめに、市場規模の説明がありました。
旧みずほコーポレート銀行産業調査部の調査によると、
2025年までにシニア市場の規模は100兆円を超える見通しです。

その内訳は、
医療・医薬産業35兆円
介護産業15.2兆円
生活産業51.1兆円です。
 
また、2025年問題(要支援・要介護者に対して介護従事者の数が不足する)と世間では騒がれていますが、
介護が不要な高齢者の方が圧倒的に多いです。
 
健康な高齢者が増えてきています。

アクティブシニアとは

それでは、度々出ているアクティブシニアとは
いったいどのような方々を指すのでしょうか。
 
アクティブシニアの特徴は、以下があげられます。
 
・「働けるうちは、いつまでも働きたい」と考える
・年齢にとらわれず、やりたい事に取り組む
・健康的、行動的で生き生きとしている
・仕事や趣味に対して非常に意欲的である
・健康、自立意識が強い
・新しい価値観を積極的に取り入れようとする

 
とても人生に前向きで、希望を持ち
物事に対して意欲的な方々だなと印象的でした。

顧客ニーズと「いきガイド」の実際

前向きで積極的な「アクティブシニア」の方々は、
購買意欲があり、プライベートサービスにも関心があります。

SOMPOケアのいきガイドでは、
旅行の同伴や月20本程度の各種イベントを開催しています。
 また、高齢者の方々が苦手意識のあるスマートフォンの個別教室も開催されています。

課題としては、シニアと一括するのではなく、
顧客に対してどんな価値提供ができるのか
しっかりと分析することが重要です。
 
シニアの声をしっかりと聴き、ターゲットを明確させることが肝心です。
ご本人の声だけではなく、ご家族への相談はもちろん欠かせません。
 
いきガイド世田谷さんの取り組みは先進的で、
今後の発展いかんによっては、
経済規模の大きなアクティブシニア市場を席巻することになりえるので、
進展にとても関心があります。

参加者の意見・感想

共通の感想として、

「最大手のSOMPOケアグループの資本やブランドを持っていても
高齢者の自費サービスの確立は難しい。」

「顧客を獲得し売上を上げるのは大手企業でもなかなか難しいのが現状。」

というものがありました。
 
どの分野でも同じことが言えますが、
「マーケットリサーチ」
「顧客管理」
「根付く営業」

を地道に取り組むことが大切です。 
 
 アクティブシニアは仕事や趣味に意欲的ということで、
シニア労働者として仕事をしたり、ボランティアにも興味があります。

そのような方と関わりを持つことで、
その方のお友達とも繋がることができ、
ネットワークを広げることができます。

新宿デイサービスでは、ボランティアの方を積極的に受け入れています。
また、シニアの方が集まれる場所の提供も考えているので、
そこからネットワークを広げ、デイサービスはもちろん
保険外サービスの周知と顧客獲得にもつながるのではないかと思いました。

講師の尾田淳さん、ご参加の皆様
本当にありがとうございました。


ケアフロンティアでは、
介護業界の第一線でご活躍されている方の講演
弊社デイサービス内の見学
参加者同士の交流
etc
多くの学びを得られます。

お気軽にお問い合わせください。

一緒に新宿の福祉を盛り上げていきましょう。

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