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11. 裏切りのサーカス 【#30DaysFilmChallenge】

こんばんは、ふかづめです。
毎日更新も明日で2週間です。毎日書くのが目的ではあったのですが、しんどい時はしんどいのでやっぱり多少書き溜めをしておきたいですね。

今日のお題は「好きじゃないジャンルの好きな映画」です。

キャプチャ

『裏切りのサーカス』(原題:Tinker, Tailor, Soldier, Spy)をご紹介します。

東西冷戦下、英国情報局秘密情報部MI6とソ連国家保安委員会KGBは熾烈な情報戦を繰り広げていた。ある策略により、英国諜報部(サーカス)を去ることとなった老スパイ・スマイリーの元に、困難な任務が下される。それは、長年に渡り組織の幹部に潜り込んでいるソ連の二重スパイ(もぐら)を捜し出すこと。標的は組織幹部の4人。過去の記録を遡り、証言を集め、容疑者を洗いあげていくスマイリー。やがて彼が見いだす意外な裏切者の正体とは―。

原作は元MI6のジョン・ル・カレ、主演はゲイリー・オールドマンですが、共演もめちゃくちゃ豪華で、コリン・ファース、マーク・ストロング、ベネディクト・カンバーバッチ、トム・ハーディ etc...と英国俳優そろい踏み。

あまり好きでないジャンル、ということで、私は東西冷戦時代が舞台のスパイものや戦争ものが得意ではないのですが、この『裏切りのサーカス』はものすごく楽しめたし大好きな1本です。

楽しめたと言っても、時系列も人物関係も複雑で、初めて観たときは何がなんだか分からずお洒落なだけの映画だなあと思っていたのですが、たまたますぐ2回目を観る機会があり。登場人物の関係や背景などがすっかり頭に入った状態で見ると、ストーリーや各キャラクターのセリフなんかもすんなり入るようになって、そこでようやく、かなり緻密で良くできた作品だということに気付きました。

スパイ映画というと、マシンみたいな冷酷なスパイがサプレッサー付きの銃でスパッとターゲットを殺す、みたいなイメージだったのですが、この映画はそれぞれのキャラクターにちゃんと物語とドラマがあって、スパイもの、サスペンス・ミステリーものというだけでなく、群像劇としてもしっかり楽しめて、そこが他のスパイ映画とは一線を画しているところかと。


先に挙げた、コリン・ファース、マーク・ストロング、ベネディクト・カンバーバッチ、トム・ハーディの演技も素晴らしい(特にマーク・ストロング)ですし、衣装・舞台・音楽すべてがお洒落なのでイギリス文化が好きな人は眺めているだけでも満足する作品だと思います。

とくにラストが必見です!!!!!!!!


ところでトム・ハーディって、最近はムキムキのイメージが強いですが、めちゃくちゃ演技上手いですよね。なんか、アダム・マッケイとかデヴィッド・O・ラッセルとかスパイク・ジョーンズとかの作品に出ないかな、と勝手に思っている。

さらに蛇足ですが、ゲイリー・オールドマンのWikiには、「ゲイリー・オールドマンの影響を受けたと公言する俳優」の名前がずらっと並んでいて、その中にクリスチャン・ベールの名前も。

クリスチャン・ベールといえば役作りで激やせ・激太りする俳優として有名ですが、『バイス』でディック・チェイニー(太っている)の役作りをする際、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』でチャーチル(太っている)を演じたゲイリーに電話で相談したところ、「最近は特殊メイクの技術がすごいから、増量なんてしてない」と一蹴されたというエピソードが好きです。ソース


以上です。

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