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SixTONES「CITY」全曲感想【後編】

こんにちは。桜小路いをりです。

前回、「SixTONES『CITY』全曲感想【前編】」を投稿しました。

今回は、「CITY」の各形態ごとのボーナストラックについて、そしてアルバム全体を聴いた感想について書いていきます。

昨日公開された「FASHION」のMVの興奮も冷めやらぬ中ですが、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。

初回盤A

Papercut

「Papercut」の意味は、「紙で切った切り傷」。「君の愛は切り傷のよう」という歌詞から、大人の危ない恋愛の匂いが漂ってきます。指をパチンと鳴らすような効果音が印象的で、大人っぽい雰囲気が溢れています。ついノッてしまうようなキャッチ―な曲調なのに、歌詞はどこか切ない、重めな恋愛ソングです。

Takes Two

この曲を歌う、ゆるっとした優しいSixTONES、こういうのもすごく好きです。今日はのんびりしたい、という朝にも、心も身体もリラックスしたい、という夜にもぴったりだと思います。6人の声が優しすぎて、何度もリピートしてしまいます。

「Papercut」は、ぴりっとしたスパイスの効いた曲だったのに対して、「Takes Two」は甘いミルクのような柔らかい曲となっています。この絶妙なバランス、私はとても好きです。

初回盤B

LOUDER

末ズ(ジェシー×森本慎太郎)のユニット曲。曲調に合わせて、MVやダンスもレトロな雰囲気でそろえられていました。レトロ好きな私はハマりまくりです。いつもはボケ役のSixTONESの末っこペアですが、キメる時はキメる、とことんカッコいいふたりだなと思います。このギャップがたまらないです。RIDE ON TIMEではダンスレッスンのシーンもありましたが、非常にハードで、見ているこちらの息まで切れてしまいそうでした……。

真っ赤な噓

ゆごほく(髙地優吾×松村北斗)のユニット曲。「陽」と「陰」に分かれたふたりが織りなす世界観、中毒性のある和ぬかさんの和メロにのせた歌詞、どれをとっても新しい楽曲です。「一生一緒」のふたりだからこそ、正反対の性質を持ちながら地続きな「ポジとネガ」のストーリーがぴったりでした。MVは、「うやむや」や「共鳴」も手掛けた、えむめろさん。彼氏感のあるふたりにも注目です。

With The Flow

きょもじゅり(京本大我×田中樹)のユニット曲。アコースティックギターの演奏はきょも、ラップの歌詞はじゅったん、という贅沢な1曲です。眩しい朝の通勤通学時間に聴くもよし、夕焼けが綺麗な帰り道で聴くもよし、どんな気持ちの時にも寄り添ってくれる曲だなと思います。MVでは、ギターを演奏するきょもの姿、車を運転する爆モテじゅったんの姿を見ることができます。ふたりの「カッコいい」瞬間がいっぱい詰まった映像です。

ユニット曲だからこそできる、ユニット曲でしかできない楽曲がそろっている計3曲。ふたりずつに分かれても、魅力は3分の1にならないSixTONES、やっぱりすごいです。

通常盤

Cassette Tape

「CITY」の「うやむや」枠の曲です。(アルバム発売まで、一切の詳細が伏せられる曲のことです。あえて「うやむや枠」と名付けておきます。)これは、妄想も考察も止まらないので、別に記事を出そうと思います。SixTONESって、切ない曲もとっても似合う……カッコいい……ってなる曲です。少し前の「ザ少年倶楽部」で、椅子に腰かけて、切ない表情と声で歌うSixTONESは、もう息も止まりそうなほど(事実、止めていました)カッコよかったです。

Dawn

この曲を最初に聴いた時に頭に浮かんできたのは、SixTONESのJr.時代の楽曲「IN THE STOME」と、「マスカラ」のカップリング曲「Lost City」でした。壮大でドラマチックで、「映画の劇中歌です!」と言われても、うなずいてしまうような1曲です。何かが起こりそうな鐘のような音、一瞬でその世界観に惹きこまれてしまう、恐らくアルバムの中でも「いちばん攻めた曲」だと思います。これをアルバムに入れよう、と決めたSixTONESのメンバーにも、ゴーサインを出したSONYさんにも、拍手を贈りたいです。

Strawberry Breakfast -CITY ver.-

SixTONESスペシャル月間でMVが公開されてから、きっとすごくファンが増えたであろう1曲。ただでさえドラマチックで、映画のワンシーンのようだった「Strawberry Breakfast」が、さらに厚みと奥行きのあるアレンジになって帰ってきてくれて、とても嬉しいです。トランペットの音が印象的で、「これはテレビで、生演奏で披露してもらいたい……」と思ってしまいました。「SONGS」のステージとか、絶対に合うはず。

通常盤は、もうボーナストラックだけでシングルとして売り出してもいいんじゃないかというくらい、豪華な3曲になっています。「カッコいい」が溢れて止まらないです……。

「CITY」全体の感想。

比較的な文章になってしまうのですが、個人的に、1stアルバム「1ST」は、「日常をSixTONES色に染める」アルバムだと思っています。

そして、「CITY」は、「日常の色彩をより鮮やかにする」アルバムだと感じました。

もちろん、「SixTONESらしさ」はそのまま。

でも、いい意味で「目の前の風景が塗り変わる」のではなく、「平凡だった風景の色が、より鮮やかにドラマチックに変わる」気がしました。

正直、2021年に数えきれないほど「1ST」を聴いて、「これは原点にして頂点なのでは……?」と思っていました。(SixTONES、そしてSONYさん、ごめんなさい。)

「CITY」は、そんな高すぎるハードルを軽々と越えてきた作品です。

形体ごとに始まりの曲が違う、という攻めたコンセプトもさることながら、そのキャッチコピーにも驚きました。

「この街の主役は君だ。」

アルバムの主役って、基本的にはそれを出すアーティストさんなのに、「君だ。」と言い切るSixTONES(そしてSONYさん)。

ひとつのストーリーをなぞっていく、物語性の強いコンセプトアルバム、というわけではないのに、主役は他にいる。

そして、「このアルバムを聴く誰もが、『主人公』になれる」と言い切っている。

これって、「音楽に自信がないとできない」ことだと思います。

そして、その自信を裏付けるだけの努力が、「1ST」からの1年間にはあったのだと思います。

音楽に対して真っ直ぐで、真摯で。
「デビュー組」という、Jr.時代には欲しくてたまらなかったであろう肩書きを手に入れてもなお、そこをスタートラインにして新たな景色を見せてくれる。

この記事を通して、そんな彼らの魅力が、少しでも伝わっていれば幸いです。

こうしてSixTONESを応援できていることが、本当に嬉しいですし、自分の内側に溜まっていく「好き」を発信できることも、とても楽しいです。

ボリュームたっぷりな記事でしたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ぜひスキやコメントをいただけると、とっても嬉しいです。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。 私の記事が、皆さんの心にほんのひと欠片でも残っていたら、とても嬉しいです。 皆さんのもとにも、素敵なことがたくさん舞い込んで来ますように。