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桜小路いをりのひとりごと

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私の経験や、日常のちょっとした出来事、考えたこと、ささやかな気づきを書き留めた記事たちです。時に「エッセイ」として、時にただの「ひとりごと」のように、未来の自分へのタイムカプセル…
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#日記

ずる休みは、晴れの日に。

こんにちは。桜小路いをりです。 先日、朝から雨が降っている中で大学に行かないといけない日がありました。しかも1限目から。 「雨だから休めば?」と両親に冗談交じりに言われたのですが、楽しみにしている講義もあったので、「平気、行くよ」と返事をして、朝ご飯を食べて家を出ました。 私は、別に「ずる休み」をしたことがないほど真面目ではなくて、むしろ、心や身体がしんどくなりそうな一歩手前の、「まだ元気」なタイミングで学校を休んだことも、これまでに何度もあります。 思い返せば、幼稚

画集を買う。心が踊る、日曜日。

こんにちは。桜小路いをりです。 今日、画集を買ってきました。 イラストレーターの優子鈴さんの初画集です。 光の表現と、モチーフのひとつひとつの細やかな描きこみの数々、乙女心をくすぐる世界観、魅力的な女の子たち。 ローソンのブロマイドや、アクリルキーホルダーなどのグッズもお迎えさせていただいたほど、大好きなイラストレーターさんです。 私が優子鈴さんを知ったきっかけは、相沢泉見さんの『大正着物鬼譚 花街の困り事、承ります』という小説でした。  優子鈴さんが担当された表

ずっと覚えていたい、この今日に。

こんにちは。桜小路いをりです。 今日は、すごくたくさんのことがあって、そのどれもが大切なことだったので、noteに記録しておきます。 まず、ひとつめ。 今日は、幾田りらさんの1stアルバム「Sketch」の発売日でした。 「YOASOBIのikuraさん」になる前から、シンガーソングライターとして活動していた、りらさん。 その等身大の今と、たくさんの葛藤と想いが詰まったアルバムになっていて、こうして手に取ることができてとても嬉しいです。 ひとつひとつの曲を、これか

「ひとりじめ」したい言葉のこと。

こんにちは。桜小路いをりです。 noteをやり始めてから、何かが起こるたびに「これ、記事にできそう」「こんなこと書こうかな」と考えるようになりました。 先日、ありがたいことに、とてもとても嬉しい言葉をいただく機会がありました。 そして、「この気持ちを書き留めておこう」と思い、キーボードを打ち始めて。 でも、8割方完成というときに、ふと、こんなことを思ってしまいました。 「これを投稿したら、それは、『私がいただいた、私だけの言葉』じゃなくなっちゃうな……」と。 それ

ハーフツインの魔法にかかる。

こんにちは。桜小路いをりです。 先日、冬用のセーターをクローゼットから引っ張り出しました。 今年最初の冬支度です。 四季にはそれぞれ良いところがあるけれど、個人的に、冬の良いところのひとつは可愛いセーターを着られることだと思います。 シックな色より、パステルカラーや明るい色のセーターが好きです。代わりに、ボトムスに冬らしいこっくりカラーを持ってくるのがお気に入り。 そして、昨日はセーターを着て、ハーフツインをしてお出かけをしました。 耳の上の髪をちょこんと結ぶので、

「春のあしおと」が聴こえてくる日に思ったこと

こんにちは。桜小路いをりです。 今日は、おひさまが暖かくて、春が近いことを感じるような陽気でした。 街を歩く人たちが着ている服も、この前より軽くなっていて、自然と心も軽やかになるような気がしました。 この世界のどこかで戦争が起こっているなんて、信じられないくらいに。 こんなに穏やかでいいんだろうか。 こんなに暖かくていいんだろうか。 そう思うけれど、どこかで戦争が起こっているから楽しみは全部なし、なんてしていたら、たぶんこの世の中はきちんと回っていかない。 そんなこ

ご縁は偶然、関係は必然

こんにちは。桜小路いをりです。 クリスマス、お正月と、「クリスマスLINE」や「あけおめLINE」を色んな人に送っていて、ふと「ご縁」と「関係」について考えました。 「ご縁」があって出会った人でも、その「関係」がずっと続いていくかと言えば、そうではない。 だからこそ、「ご縁」があって出会ったならば、その「関係」が続くようにしたい。 年末年始、色んな方にLINEを送っていて、ふと「ご縁」は偶然だけれど、「関係」は必然だなと思いました。 「ご縁」は、別に努力をしなくても、

「きゅん」を大切に

こんにちは。桜小路いをりです。 私が、「あ、これ好きだな」と思うときは、心の奥が「きゅん」とします。 それは、恋愛対象の誰かにときめく時の「胸キュン」ではなくて、何かが琴線に触れたときの、音のような感覚のようなものです。 「キュン」ではなくて、「きゅん」だな、と私の中では思っています。 すごく鮮烈な、衝撃的でドラマチックなものではなくて、心のどこかを、ぽんと押されたような感覚です。 「ときめき」とも言い換えられますが、私は「きゅん」のほうが、胸が弾んで心が浮き立つときの

誰かが自分の文章を読むことが怖かった。

こんにちは。桜小路いをりです。 私は、小学生の頃から文章を書くことが好きで、もはや、あえて「趣味は物書きです」と言うこともないくらい、当たり前のように文章を書いていました。 けれど、こうしてネット上で文章を発信する、ということを始めたのは、今年からです。 その理由は、「誰かに自分の文章を読まれるのが怖かったこと」でした。 自分の頭の中をのぞきこまれているような、私という人間の心の奥まで透視されているような。 脳みそをごそっと抜き取られて、しげしげと眺められているような