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Is it a good reason? それは「理由」になっているか?

ママとケンちゃん(5歳)の会話:

ママ 「おもちゃちらかってるわよ、片付けなさい」
ケンちゃん 「ヤダ」
ママ 「なんでイヤなの?」
ケンちゃん 「ヤだから」

ママの「なんでイヤなの?」という理由を問う問いに対し、ケンちゃんは「ヤだから」と回答。

ママからすると、、、そしてこの会話を聞いた第三者からしても、ケンちゃんの回答は「理由になっていない」、あるいは「(もっともな)理由になっていない」と感じるでしょう。

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理由を問う問いは、英語でWhy questionといいます。(それ以外にもHow questionをはじめ、WhoやWhatやWhereやWhenを問うquestionもありますよね。5W1Hというアレです。)

理由を問う問いをしたところ、相手から「○○だから(Because ○○)」という回答があったとしましょう。確かに、Why?を問う質問に対しBecause 〜という回答がなされたわけで、文法的にはというか、形式的には会話が成立しています。

しかし、我々は会話が文法的・形式的に成立しているからといって、それで納得してはいけないわけです。その回答がちゃんとした、もっともな理由になっているかどうかという精査が必要だし、我々は普段、それを無意識に行っています。

「もっともな理由」は、英語でGood reasonと言います。
「それは理由になっているか?」はIs that a good reason?です。
「そんなの理由になってないじゃん!」はThat's not a good reason!です。

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さて、神の存在を信じる信者に対し
「なぜ神は存在すると思うのか。その根拠は?」
と問うたときの
「根拠など無い。これは信仰なんだ」
という回答については前回のnote記事で考えました。一方で
「根拠はある。それは○○だ(だから私は「神が存在する」と信じるのだ)」
という回答が返ってくるケースもあります。


図1


ちなみに「なぜ神は存在すると思うのか?」はWhy questionとも言えますし、それが根拠を問う質問だと考えれば「何?」を問うWhat questionであるとも言えますが、ここではWhy questionとして扱い、話を進めます。

「なぜ神は存在すると思うのか?」というWhy questionに対し
「○○だから。だから私は神の存在を信じる」
という回答が返って来た場合、「○○だから」という、文法的・形式的に間違っていない回答が返って来たことに満足してしまってはいけません。さきほど見たママとケンちゃんの会話の例同様、「それは(もっともな)理由になっているか」という精査・検証が必要です。

では、信者が「神は存在する(と信じる)理由」として挙げるものにはどのような「理由」があるのでしょうか。そして、それらは「もっともな理由(Good reason)」になっているのでしょうか。それについては次の記事で見ていきます。

(続く)

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