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考えたこと:クルマ社会のエリアでの鉄道旅 2023 春

はじめに

2023年4月中旬の福島県・会津地方の旅で考えたことを改めてまとめてみる。

鉄道旅の悩み

鉄道での地方旅行では目的地までの徒歩・交通機関で常時ベストの選択肢はほぼ無く、その時間と環境を見て決めざるを得ない。
実際、2023年4月の旅では、奥会津博物館はタイミングの良い列車が無く、かつ会津鉄道以外の交通手段が(タクシー以外は)ないことから、訪問を断念した。

車の限界

車移動は、心身ともに健康な時ならいくらでも便利に使うが、視力低下、体力低下などで運転がおぼつかなくなってきた時がとても心配である。
最近は高齢者が運転する車が誤った運転によって高齢者を轢いてしまう事故も報道される。また、高速道路の逆走事故の報道もよく聞く。
いつまでも心身ともに健康で居たいものだが、永遠に心身とも健康で居られるのは、今はまだ現実的ではないだろう。

タクシーの問題

タクシーも、ドライバーの皆さんが健康で安全運転していただけると良いが、特に地方においては、引退するタクシー運転手さんが増える一方、新しく「成り手」になる地方のタクシードライバーが少ないと、タクシー事業者そのものが経営が立ち行かなくものと思われる。(都市部の大手タクシー事業者は企業努力などをされて業績も悪くは無い、という情報がtwitterで散見されます)

未来を考える

twitterを見ていると、ライドシェアのような業態・形態に期待する声も散見される。
個人的には自動運転技術にも関心があり、「レベル4」級の自動運転(高度な運転自動化)が実現し、自動運転技術を活用したオンデマンド交通が普及する、というシナリオがとても興味深い。高度な運転自動化が安全に実装されるまでには多くのハードルがあると思われ、今後の技術開発やトライアルの成果に期待したい。
しかし、地方の過疎化が進んで「自動運転を実装しても乗り手になる住民が減少傾向」といった環境になってしまうと、「自動運転の空気輸送」という帰結に陥ってしまうだろう。
地方の公共交通維持、ひいては地方を旅する時の交通手段確保の”一縷の望み”として、「自動運転」の可能性にも期待したいところだが、いまはまだ私は一介の趣味人にすぎない存在で、専門的知見や経験の蓄積が無いため、如何なる見解も私見も説得力は皆無である。
交通計画や自動運転技術のご専門の方々が公に発信されている情報やオピニオンなどを拝見しながら、考察を深めてみたいと思う。

会津田島駅前から昭和村に向かうバス(昭和村南会津生活バス)

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